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夜、特にやることもなくて、久しぶりにゆっくりできるこの時を謳歌しようと意気込んでいたものの、なにをするともなく時間は過ぎていく。
「え、もう12時…」
時計に目を移すとそろそろ寝ようか考える時間だ。
結局、今日何したっけ。なんて休みの日によく陥る感覚を抱きながら、歯を磨くために立ちあがった。
すると、携帯に着信。
確認すると、表示された名前は坂田くん。
そうか、付き合うって、こうやって気軽にお互い連絡が取れるものなのか。なんて心を躍らせ、電話を取った。
『あ〜、A〜??』
ん?センラくん?おかしいな、と思い名前を確認するがやっぱり坂田くんだ。
『おい、センラ!!携帯とるなや!!!こっちは用があって電話してんねん!!』
『センラくん、酔いすぎやわ。帰れんの、これ』
『ねえ、なんでまーしーって酔わないの?』
『酔ってへんしぃ〜、たのし〜!!』
『お前、いい加減携帯返せや!!』
何この無法地帯…。
高ぶっていた気持ちが一瞬で地に落ちた感じがする。
どうやら、志麻くんとセンラくんが沢山お酒を飲んだって辺りだろうか。
何気にご無沙汰だった、本気酔いセンラくん。
すごいハイテンションになるし、巻き舌すごいしで、あんまり何言ってるか聞き取れないから、このセンラくんは正直扱いづらい。
「センラくん〜、ちょっと坂田くんに電話返そ?落としちゃったら困るからね?」
『おれじゃ、不満ですか!!ああそうですか!!』
華麗に失敗。
でもまあ、坂田くんに電話は返りそうなのでセーフ。
『え!?なんで俺!?』
『Aが電話返せって言うもん』
『いや、それ坂田にでしょ!?』
どうやら酔っ払いは、坂田くんではなく、志麻くんに携帯を返したらしい。
誰にも見えないことはわかりきっているが、頭を抱えた。
「だ〜めだ、こりゃ…」
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らずべりー - なんだ!この素晴らしすぎる作品は! (2022年11月9日 22時) (レス) @page50 id: beb9593a66 (このIDを非表示/違反報告)
あう゛ぃおん(プロフ) - あー最高!!!です!! (2021年3月1日 17時) (レス) id: 6604420749 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2020年10月6日 22時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます〜!これからも頑張ります〜!沢山書くの頑張りますね!! (2019年8月19日 22時) (レス) id: 6d98018d89 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - スイカさん» ありがとうございますー!!何回も読んで頂けて嬉しいですー! (2019年8月19日 22時) (レス) id: 6d98018d89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かんな | 作成日時:2019年8月1日 9時