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52~sideセンラ~ ページ12

29日の夜、仕事を終えて家に変える途中、うらたんから着信が入った。



「どしたー?」



『あ、センラマン?あのさ、言うか悩んだんだけどさ、あの…』



珍しくうらたんがどもってる。



「なにかあったん?」



『あ、うん。あの、坂田のことなんだけど…』



「坂田がどうした〜?」



『その…。祭りのことで気になること言っててさ』



「気になること?大方あいつAとの祭り楽しみにしてんねやろ」



『ねえ!!やっぱりそうだよな!!!』



「え、なに、突然食いつきすぎじゃない?」



『あいつさ、幼馴染と祭りいく気かもしれん!!!』



「は!?なにゆうてん!Aと行くことになってるはずやんか!!」



話がズレすぎてちっとも理解が追いつかない。



『だってさ、あいつ、兵庫に行ったんだよ!!名古屋じゃなくて!!』



言うか悩んだけど。と最後に小さく付け加えた。



「ありがと。言っとくけど、うらたん、全く悪くないでな!!」



そう言って電話を切り、次に電話を掛ける。



『…もしもし?』



もう第一声からわかる。



『坂田くん、お祭り、用事できて行けなくなっちゃったって』



落ち込んでるのに無理して明るく振舞おうとするな。



実習で落ち込んでたみたいだから、祭りで持ち直してくれるか。なんて期待した俺が馬鹿やったわ。



余計にえぐっただけやんか。



『あはは、独り身だぁ〜』



泣けよ。前みたいに思いっきり泣けよ。



無理して笑うなよ。



「お前、ほんとキツい時ほど笑うよな」



その言葉の次に電話越しから聞こえてきたのは嗚咽。



「待っとき。すぐ行く」



今回と言う今回は許さへんで坂田。



せいぜい焦って後悔すればいいわ。

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らずべりー - なんだ!この素晴らしすぎる作品は! (2022年11月9日 22時) (レス) @page50 id: beb9593a66 (このIDを非表示/違反報告)
あう゛ぃおん(プロフ) - あー最高!!!です!! (2021年3月1日 17時) (レス) id: 6604420749 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2020年10月6日 22時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます〜!これからも頑張ります〜!沢山書くの頑張りますね!! (2019年8月19日 22時) (レス) id: 6d98018d89 (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - スイカさん» ありがとうございますー!!何回も読んで頂けて嬉しいですー! (2019年8月19日 22時) (レス) id: 6d98018d89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かんな | 作成日時:2019年8月1日 9時

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