虎視眈々【鬼滅の刃】 (ページ8)

今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:5,498 hit

捌～善逸視点～ページ8

あれから少し経って、Aちゃんはだいぶ回復。

普段通りの生活が送れるようになってる。

でも、絶対に屋敷から外には出ないんだよね。

たまに炭治郎や胡蝶さんが散歩でもしてきたらって勧めるけど、いつも屋敷にいる。

アオイちゃんの手伝いをしてるのをよく見るけど、炭治郎はAは家事が苦手だから役に立つのか⁇っていっつも言ってる。

俺が見る限り、洗濯とか普通にできてると思うんだけど…。

それと１つ気になってることがあるの。

夜、厠に行こうと思って廊下を歩いてた時、Aちゃんの部屋の明かりが漏れてたから、まだ起きてるのかなって思ってのぞいてみたことがあって。

その時Aちゃんは、鍛錬でほつれてしまった炭治郎の羽織を繕っていた。

このことを知るまで気にしてなかったけど、確かに炭治郎の羽織はどんなにほつれてしまってもいつも元どおりに戻ってた。

でも、そのことを炭治郎が気にしてた所は見たことがないことが俺には不思議。

だって、炭治郎だよ⁇

匂いで感情までもわかっちゃう炭治郎が羽織に染み付いた自分の匂いの中に違う匂いがあったらすぐに気づくでしょ⁇

それに、Aちゃんは家事ができないっていつも言ってるのも不思議じゃない⁇

だってあんなに綺麗に羽織を繕ってるんだよ⁇

だから俺思ったの。

炭治郎、Aちゃんの匂いがわからないんじゃないか、って______________。