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漆〜善逸視点〜 ページ7

うわぁぁぁぁあ‼




やっちゃったよ!やらかしちゃったよ、俺‼‼




もうすっごい自責の音するもんね⁉




なんか紛らわすこと言わなきゃなんか、、、。




「あ、ぁあ〜、Aちゃんは兄弟とかいたの?」




あ、やだ。これやだ。




間違えちゃったやつじゃない?これ?




だってこの炭治郎の顔見たことあるもんだって‼




この俺に対して何も言わないのにこの冷ややかな視線‼‼




「…兄弟は、いないかな。というか、親も…?」





盛っ大にやらかしたやつじゃん、これ俺やだこれ‼





「え、あは、そっか、俺と一緒だね〜…なんて」





見なくても分かる。音でわかるよ炭治郎。





「大丈夫、会ったこともないから、気にしないよ」





気を使うつもりが気を使わせるってなんなの俺。





この後炭治郎が気を利かせて俺を部屋から連れ出してくれたけど、無言が怖い。怖い。





「善逸、さっきはありがとう」





「ごめんなさい‼‼…え⁇」





名前を呼ばれたから条件反射で謝った俺は逆に感謝されて目が点。






「確かに聞いた内容は気が利かなかったと思う。でも、Aの辛い匂いが消えたから、良かった」






そう話す炭治郎の音は優しくて、すごく安心していた。






「俺も実は、あまり詳しいことは知らないんだ。ただたまに、Aは俺たちよりもずっと長く生きている人のように思える時が、あるんだよなぁ」






そう炭治郎が呟いた。

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作者名:かんな | 作成日時:2019年12月31日 18時

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