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第1に、私はカナヲちゃんが誰かわからない。



あの後炭治郎が連れてきた可愛らしい女の子がカナヲちゃんという子だと知った。




けれど、冨岡さんよりも口下手なのか、私と話しはしてはくれなかった。





というか、直接話してくれないという感じで、受け答えには必ず炭治郎を挟まないと返せない様子だった。





そんな光景にモヤモヤしつつも、自分を言い聞かせる。






誰かを好きなんていう感情を持ってしまえばおしまいだ。






取り敢えず心を乱されないどこか遠くに行ってしまいたい気分だった。






それでも炭治郎はズカズカと私の心に入り込んで来ようとする。






「ごめん、疲れてるから、今日はもう眠ってもいい⁇」






苦し紛れの笑顔と一緒に、絞り出したように言えた言葉がこの始末。






「すまない‼つい久し振りに話せるのが嬉しくてついはしゃいでしまった」






そう言って悪びれもない笑顔。






「炭治郎、禰豆子ちゃんも長いこと目を覚まさなかったからAちゃんがその時と重なって随分怖かったみたいだよ」






善逸くんがこそっと耳打ちしてくれた。





私は彼の修行期間のことを何も知らない。





何があったのかは詳しくわからないけれど、辛かったはずだろうに。それだけはわかる。





でもお願い。優しくしないで。





私は恋心を知ってはいけない人間なの。

陸→←肆



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作者名:かんな | 作成日時:2019年12月31日 18時

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