検索窓
今日:17 hit、昨日:2 hit、合計:222,372 hit

子犬の看病2 -北人side- ページ33

.









ドアを開けると、壱馬がAちゃんのおでこに手を当てていて。








壱「…Aっ大丈夫か?」



『っ…はぁっ、ん、あつい…っ』









かなり苦しそうで、壱馬の袖を掴む手も弱々しかった。


すると陣さんが来て。








陣「とりあえずこれ、体温計で熱計って、あと熱さまシートと氷枕…A大丈夫か?」









今までに無いくらい苦しそうなAちゃんを見て、陣さんもおでこに手を当てた。









陣「これ…今日午後から無理そうやなぁ
誰かいてあげられる人おらんよな…」




北「…僕が看病します」




陣「いやでも明日イベントなんやで?今日のリハ抜けたら…」




壱「…俺がします」




北「壱馬…」




陣「いや壱馬もあかんて。それに壱馬他の仕事も入ってるやろ?」




壱「…っ」




北「…僕今日他に仕事入ってないですよね?明日までにAちゃんが治るように僕が看病します。
だから今日だけ、欠席させて下さい…」




陣「…分かった。HIROさんには伝えとくな。
何かあったら絶対に連絡するんやで」








陣さんはそう言って部屋を出て行った。









.









壱「…北人、Aのことよろしくな」








壱馬はそう言って立ち上がった。









壱「…Aのこと襲うなよ」









冗談ぽく、ふっと笑いながら部屋を出て行った…けど


その笑いは、どこか強がっているように見えたんだ。









…でもごめん



僕だって少しも譲る気はないんだ。









…だから今日は、Aちゃんと一緒にいさせて。









.

子犬の看病3 -北人side-→←子犬の看病1 -北人side-



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (146 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
869人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE , 吉野北人 , 川村壱馬   
作品ジャンル:笑える話
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もも | 作成日時:2017年5月20日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。