子犬の変化2 -陸side- ページ30
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陸「それで?何があったの?」
映像とカメラチェックをスタッフさんが行っている今、楽屋で全員休憩中なので、北人と2人離れた場所で話しています。
北「まあその…別に大したことじゃないんですけど、」
陸「うん?」
北「…し、嫉妬しちゃって…」
陸「嫉妬?」
北「今日その、Aちゃんと皆の絡みが多かったじゃないですか…。
でも僕、撮影で1度もなくて、なのにAちゃんはあんなに笑顔で話してて。
だからその、嫉妬みたいな感じで…」
…なるほどね笑
撮影で1度も自分と絡んでくれなかったから、それで嫉妬しちゃって寂しいってことね笑
陸「北人本当可愛いな笑」
北「もう、陸さん笑わないで下さいって!
僕、昨日からずっと今日の撮影楽しみにしてたんですよ…」
陸「ごめんごめん笑 でもさ、さっきの取材みたいに急に元気無くなって作り笑いしてたらまた変に言われちゃうよ?」
そうなんです。
実は前イベントの際の取材で、今日みたいに分かりやすく態度が変わっちゃったことがあった時、動画がアップされてすぐにファンの方々から色んなコメントが来て。
動画をアップした全てのSNSが沢山のコメントで溢れ返り、内容は全て北人と壱馬とAの関係やグループ内恋愛があるんじゃないかとか、それはもう一時期大変だった。
北「そうですよね…すみません。
出さないようにはしてるんですけどね…」
陸「まあ、子犬コンビとして2人は定着してるからそこは大丈夫だとは思うんだけどさ笑
うーんそれにしても、壱馬も最近様子が変なんだよなあ」
北「…壱馬も、ですか?」
陸「そう。うーんなんて言うんだろ、なんか前よりAに積極的っていうか、Aと一緒にいること多くなったよね」
北「…、そうですよね」
そう言って、はあと溜息をついてはまた元気が無くなり俯いて。
もしかして北人本気で…
陸「…俺はさ、何があったって味方だから」
北「…ありがとうございます」
そう優しく笑って言った。
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作者名:もも | 作成日時:2017年5月20日 22時