イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】 (ページ10)

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☆LINE ページ10

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私はそのまま壱馬くんの所へ行った。

『壱馬くん、見てたよ。
なんだか壱馬くんじゃないみたいでびっくりした』

壱「…………」

『…壱馬くん？どうかした？』

セットし直しながら感想を言うと、壱馬くんは何も言わずまた不機嫌な表情になっていた。

壱「…俺だけ見てろって言ったんだけど。
なんで俺といる時にあんな笑顔見せねーくせに
慎と話してる時は見せるわけ？

…慎のこと好きなのかよ」

『…私は、壱馬くんのことだけ見てたよ…
別に笑顔なんか見せてないっ…

好きとかそんなんじゃないもん…』

壱「…撮影終わったら楽屋で待ってろ」

『…えっ？』

壱馬くんはそれだけ言うと戻って行った。

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撮影終わりー

道具を片付け、他のスタッフさん方に挨拶をしてから言われた通りに楽屋へ来た。

だけど壱馬くんはいなくて。

自分から言ったくせに何…と思っていた時ドアが開いた。

壱「遅くなった」

『いや大丈夫…』

壱馬くんはそのまま私が座っている椅子の隣に座ってきた。

壱「スマホ出せ」

『…なんで？』

壱「あーもー早くしろよ」

『…はいはい』

私は仕方なく鞄からスマホを出す。
するとそれをいきなり奪い取ってきて。

『…えっ！ちょっと！』

壱馬くんはそのまま私の手をとり、器用に指紋認証までアンロックして。
更にLINEまで開いていた。

『ねぇ壱馬くん何してるの…？』

壱「完了」

返されたスマホでLINEを見ると、新しい友達の所に壱馬くんの名前があって。

壱馬くんは勝手にLINEを交換していた。

『…なんで？』

壱「これからいつでもAを呼び出せるように。他のメンバーとは交換すんなよ？

これも命令だから」

今までこんなに自分勝手な人は会ったことないよ…

『壱馬くんてさ、自分勝手って言うか、Sっぽいよね…？』

壱「は？バカ？俺がSってよりAがドMなんだろ？

…どうせ意地悪されたりイヤなことされんの大好きなんだろ？笑」

『はっ⁉そんな訳ないしっ…』

壱「…ふーん」

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