イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】 (ページ9)

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☆マコトくんとカズマくんページ9

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その後壱馬くんから順に、来たメンバーさんは全員ヘアメイクを終わり、

1番最後に来た浦川くんのヘアメイクを急いで終わらせ、少し移動した場所で撮影があるため私を含めマネージャーさんと車で向かった。

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今、私はスタジオの隅で皆さんの撮影の様子を見ている。

私はヘアメイクアーティストと言っても、ヘアアレンジやメイクアップの他、スタイリング等の資格も持っているため総合的に担当する。

少しでもセットが崩れればすぐに直しに行ったりと、こんな大人数では大変だがその分やりがいを感じられる。

…やっぱりパフォーマーが13人もいると迫力があるなあ。

壱「…なあ」

『え？』

パフォーマーの皆さんを見ていると、私のすぐ横にある椅子に座っている壱馬くんに声をかけられた。

壱「A見すぎ。
何？気になるメンバーでもいた？」

『…え？なっ、そんな訳ないよ…』

壱「…こっち見ろよ」

前を見ながら答えるとそんなことを言われて。
私はゆっくり壱馬くんの方を見る。

壱「他のメンバーなんか見んな。
俺のことだけ見てろ。

これ命令だから」

なんて、また自分勝手なこと言って。

暫くするとボーカル3人の撮影が始まった。

言われた通り壱馬くんを見てみる。

真ん中でカメラに向かって色々な表情を見せる壱馬くんは、年下には見えない程大人っぽくて色っぽくて…

…すごくかっこよくて。

なんだか鼓動が早くなるような、胸がいっぱいになるような。

そんなことを思っていると、後ろから名前を呼ばれて。

浦「桃瀬さん！俺らのこと見てました～？笑」

『うん笑勿論見てたよ。皆さんすごくかっこよかったです。

…あっ長谷川くんセット少し崩れちゃってるから直そうか』

私はスプレーとワックスを持って長谷川くんの元へ行きセットし直す。

慎「桃瀬さん、俺長谷川くんじゃなくて慎くんがいいっす。なんか距離ある感じしますし」

『…そうかな？うん分かった笑』

なんて会話をしている時。

一時撮影が休憩に入ったらしく。

壱「…桃瀬さんセット崩れちゃったんで、ちょっと来てもらっていいですか？」

それと同時に壱馬くんに呼ばれた。

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