イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】 (ページ45)

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☆諦めるなんて、できねぇよページ45

Reo side

…意味わかんねんだけど

なんで昨日の今日でこんな避けられてんの俺

今も今日Aとメシ行こうと思って予約取ってんのに

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…昨日壱馬に何か言われたか

俺にあんま近付くなとか

あんま仲良くすんなとか？

ま、別にそれはそれであの時雰囲気悪くなったし良かったってなるけど

それでAが離れてったら意味ねえんだけど

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玲「A次俺やって」

『え？…あ、次涼太くんだから…』

玲「涼太くんヤマちゃんでいいでしょ」

涼「Aごめんお願い…ってごめんお取込み中だった？」

『あ、いや大丈夫っ！どうぞ！』

涼「はーいお願いしまーす」

ほらメイクだって、今まで俺が強引に専属にさせてたのに

俺が声かけた途端に目泳がせて涼太くんやるとか言ってるし

…てか涼太くん、絶対Aのこと気になってる

いつもヘアメイク中は大体、携帯の画面見てるか雑誌読んでるかのどっちかなのに

最近、Aがやってる時だけ
鏡からAのこと盗み見したり、自分から話題振って話したりするかだし

涼「…ねえA」

『どうしたの？』

涼「くん付けしないで呼んで」

『えっと…つまり呼び捨てってこと？』

涼「俺としてはそれがいい笑」

『りょ、涼太…？』

涼「そっそうそう！今のめっちゃええやん！」

それだけですげーニヤニヤしちゃってるし

ま、俺は既に呼び捨てで呼んでもらってるしね

そのまま二人の様子を見てると終わったみたいで、

まだ若干ニヤつきながら俺の近くに座った。

玲「涼太くん」

涼「ん？」

玲「Aのこと好きでしょ」

涼「ぶっっっ！！！！」

単刀直入に聞くと、まるで漫画のように水を吹き出して

今全く王子じゃないからね

玲「…うわかかったんだけど」

涼「ちょ玲於、ちょっ何言ってんの」

玲「いやわかりやす笑」

うちの子犬ボーカルは意外と乙女だからね

涼「まあ、そんな感じ…」

玲「…A彼氏いるよ」

涼「…そうなんだ
はぁ…仕方ないか笑諦めるしかなー」

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” 諦める ”

普通の人はそうなるはずなんだ

でも俺はそうすることが出来ない程、どんどん欲深くなってる

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