イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】 (ページ38)

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☆どうしようどうしようページ38

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それと同時に玲於の動きが止まった。

…もう終わりだ

『やっ、あのちがっ…玲於っ…』

私はどうにか言い訳を考えようとすると、玲於がゆっくり顔を上げて。

『あの、かかかずまくんっていう名前なんだよねっ…！わっ私の彼氏…』

恐る恐る玲於の顔を覗くとニヤっと笑って。

玲「…へぇ？名前かずまって言うんだ？」

『そ、そう！』

玲「…優しくてかっこよくて歌が上手くて色んなことを教えてくれる川村壱馬くんねえ？」

冷や汗が額を伝った。

どんな言い訳をしたってもう駄目だ…

『…あのっ、おお願いしますっ！！
このことは誰にも言わないで下さいっ！』

玲「別に？俺言うつもりなんてないけど」

『…えっ？』

玲「言ったって事務所内恋愛にはなんねぇし」

…焦った

これで広まって大変なことになったらどうしようかと思った…

玲於はそう言って起き上がり、戻って椅子に座り携帯をいじり出した。

玲「ほら早くしてよ」

『えっ…あ、うんっ』

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さっきのあれはなんだったの…？

何も無かったかのような顔をしている玲於を見て、戸惑いを隠せなかった。

…首筋にはまだ、玲於の香水の香りと口づけの感覚が残っていた。

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