☆もっと笑っていきたいな ページ24
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壱「…うわ、すっげー綺麗…」
パンフレットを見ていると、壱馬くんは何かを見ながらそう呟いていて。
『壱馬くん？何かあった？』
壱「いや別に。Aの行きたいところは？」
目を輝かせていたのに、急に真顔になってそんなことを言って。
…子どもっぽいところ見られたくなかったのかな？
『私はいいの。壱馬くんが行きたいところに私も行きたい。
だから…何が見たい？』
壱「…クラゲ」
そう恥ずかしそうに呟いて。
私はそんな壱馬くんが可愛らしくて、私は繋いでた手をぎゅっと握って
『じゃあクラゲ見に行こう！』
笑うと壱馬くんも笑った。
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『わ〜！すごい！ねえ壱馬くんみてみてあれ！』
壱「見てるから笑 あーもう腕取れる」
沢山のクラゲがいる大きな水槽は、下から青いライトで照らされていてそれはもう綺麗で。
水族館あまり来ないから久しぶりの感じでテンションが上がって。
壱馬くんと繋いでる手、ぶんぶんしちゃった笑
『クラゲかわいいなぁ…』
立ち止まって水槽に近づいてそう呟いてると、横の壱馬くんが私にスマホを向けていて。
『…壱馬くん盗撮』
壱「ははっ笑 うわ〜やべー顔笑」
『…もう、消してよ』
壱「やだ笑 次あっち行こうぜ〜」
スマホを奪おうとすると簡単に避け、手を引いて歩き出した。
『…メガネ、モチノウオ？』
壱「そ。別名ナポレオンフィッシュ。
聞いたことはあるだろ？」
『あ、うんそれなら。
これがナポレオンフィッシュかぁ〜』
壱「なんでここ来たか分かる？」
『なんで？』
壱「…Aに似てるから笑」
『もう！似てないから！笑
からかうだけに来たの？笑』
壱「ははっ笑 うそうそごめん笑
そんな怒んなって笑」
…壱馬くん、笑ってる。
嬉しいな。
いつもあまり笑わないし無愛想に見られがちだけど
心から笑ってるようで。
私が壱馬くんの側でもっともっと笑顔にしたいな。
壱「…おい何ニヤニヤしてんだよきもいぞ」
そう言って手でほっぺたをむぎゅってしてきて。
『ふふ笑 にゃんでもにゃいほ…んーひゃなひへ！』
壱「ははっ笑 超似てるわやっぱ笑」
壱馬くん。
…私壱馬くんの彼女になれてすごく幸せだよ。
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作者名：もも
| 作成日時：2017年4月15日 12時
