イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】 (ページ14)

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☆Knocking Knocking ページ14

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あれから。

壱馬くんは前のように私に絡んでくることはなくなり、ヘアメイクも1番とは言わなくなり、話すとしても一言二言だけ。

…いや、私が言ったことだし。

もう弄ぶのはやめてって。

だけど仕事上、嫌でも毎日会うわけで。

…そんなことを考えている日々

今、メイクルームで全員のヘアメイクを終え、道具を片付けている。

ボーカル3人は居ず、パフォーマーの皆さんしかいなくて。

片付けている後ろからふと皆さんの会話が聞こえてきた。

慎「…あの俺思うんですけど、最近壱馬さん元気なくないですか？」

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そんな慎くんの発言に思わず手を止めた。

陣「弟やから分かるんか笑
まあでも最近元気ない感じは俺も思っててん」

翔「なんか北人もRIKUさんも、ボイトレで壱馬の声が最近調子悪いって言うてましたよ」

明らかに、あの出来事からなっている不調らしくて。

…言い過ぎてしまったよね

L「今日レコーディングなのに大丈夫かな…」

彰「Knocking Knockingですよね？」

…あの曲は、気になる女性ができた、恋のはじまりという男性の心情を表した曲だそう。

壱馬くんは、誰を想いながら歌うのだろう。

心の中には、今誰がいるのだろう。

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…だめだめ

私が自分で壱馬くんに言ったこと。

もう壱馬くんに遊ばれることはないの。

…今までのことは全部忘れるの。

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