イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】 (ページ13)

今日:47 hit、昨日:30 hit、合計:1,546,464 hit

☆遊ばないでページ13

.

.

『…んっ…はぁっ』

壱馬くんは唇を一度つけた後、私の頭を支えながらキスしやすい体勢にもっていって。

後頭部にあった手も、いつの間にか私の頰から顎の辺りにかけて移動していった。

『っ…ねっ…』

” 壱馬くん ”と言おうと息を吸った時、その瞬間を待っていたように私の口内に舌を器用に滑らせてきて。

今まで経験したことのないものに、私の思考は簡単に支配されて。

私は全く余裕が無いのに、壱馬くんは余裕で次の行動を読んで私の唇に食らいついてくる。

暫くしてキスがゆっくりになってきて、壱馬くんがゆっくり唇を離す。

…どうして貴方はいつもそんなに余裕なの？

今まで女の子としてきたからでしょう…？

そんな思いが今度は込み上げてきて。

私は机の上から下り、壱馬くんの目を見る。

『…ね…壱馬くんはどうしてそんなに余裕なの…？

私は全然余裕なんて無いのに…っ

私は壱馬くんみたいにそうゆう経験はないし、確かに男の人には慣れてないっ…
今まで付き合ってきた子とは違うのっ…

お願いだからもう弄ばないでっ！』

私はそれだけ言うと、机の上の鞄を持ちメイクルームを飛び出した。

.