☆…これって、キス？ ページ12
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試すってなに…？
そんなことを思い怖くなっていると、壱馬くんは椅子から立ち上がり
壱「ここ座れ」
壱馬くんが言っているのは机の上のこと。
『…いやっ、なんで机の上なんて座らなきゃいけないのっ…』
私は精一杯の力で下から壱馬くんに反抗する。
壱「座れ」
それでも壱馬くんは上から私を見下ろしながらそんなことを言って。
私は経験上、これ以上反抗すればもっと酷いことになると思い渋々立ち上がり、机の上に浅く腰掛けた。
私が机の上に座ると壱馬くんが立った時、視界が同じ位置になることが分かった。
『…ねぇっ…何するの？』
座っても何も言わず無言で私を眺める壱馬くんに怖くなりそう言うと、ニヤっと笑って。
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でも次の瞬間、壱馬くんは片手を机につき、もう片方の手を私の後頭部にまわし体を密着させてきた。
唇と唇が触れるまで残り数センチー
目の前には、目にかかる前髪から色っぽく私を見る壱馬くんの顔。
私はいきなりすぎて思考がついていけなく、目を開けたまま壱馬くんと目を合わせるしかなくて。
…どうしようもなく鼓動が速くなって、顔に熱が集まって。
壱「…いーの？キス、しても。
嫌なら早く拒めよ」
そのままそんなことを聞かれて。
…分からない。
どう答えればいいかなんて分からない。
私は分からず下を見る。
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…気付いた時、壱馬くんは私の唇を下からすくい上げるように重ねてきていた。
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作者名：もも
| 作成日時：2017年4月15日 12時
