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それから約一年たち、季節は冬。
坂田とは案の定クラスは離れてしまった。隣だから体育は同じだけどね。

一応吹っ切れたつもりでいるのだが、やはりモヤモヤしたものは...あるかもしれない。



「ねぇーA?何ぼーっとしてんの」

『えっ、あ!ごめん瑠奈。どうしたの?』

「どうって、もう放課後だし、帰ろうよって言いに来たんだけど」



呆れたように親友の瑠奈は言う。
HR中もずっと上の空でみんなが帰っているのに全く気づいていなかった。




『あわわ!ごめん!帰ろ!』

「Aってたまにどんくさいってゆうかさ?もうちょっとしっかりしなよ。心配」

『うっ、仰る通りです』




急いで教科書をカバンに詰めて教室を出る。
冬はやはり日が落ちるのが早く、もう薄暗くなっていた。



『瑠奈、今日は部活ないの?』

「ああうん。久しぶりに無くてちょっと嬉しいよ」



瑠奈はバレー部に所属している。最近は大会近くで練習が多くてよく愚痴られていた。
バレーをしている瑠奈はかっこよくて、私は大会には必ず応援に行っている。




『今度の大会絶対応援しに行くからね!頑張って〜』

「はは。ありがと」

『あ!まって、マフラー教室に忘れた!今日寒いのに!』

「はあ?もぉ〜待ってるから取ってきなよ」

『うん、ありがとう瑠奈!すぐ戻るね』

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作者名:のんちゃん | 作成日時:2018年7月15日 3時

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