【うらたぬき】わたしのことが嫌いでもわたしはあなたが好き

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………







あれ、揺れを感じないぞ？






てか、ここ何処だ？





そうおもい思いっきり目を開ける。




「あれ………誰もいない……？」





バスの中誰もいなくね！？



みんな私を置いていってしまったのか……。






浦田に坂田に志麻くん………？


君達がそんなに薄情な人間だとはしｒ………





「るっせーな。全部声駄々もれなんだけど？」





こ、この声はもしかしなくても！？


私は右隣を見る。





「浦田！？」




浦田「何お前勝手に呼び捨てで呼んじゃってんの？」




「ごみんなさい。




それで…みんなどこに行ったのですか？」←




浦田「みんなはサービスエリアにてお土産買いに行ってますー。」




……………。




「全員？」



浦田「そう。全員。」





「じゃあ何で浦田がここに？


坂田と志麻くんと一緒に行かなくて良かったの？」




浦田が「それくらい自分で分かれよ」←




「分かんないよ。浦田何考えてんのか分かんないんだもん。」





サラサラな自分の髪をぐしゃぐしゃっとして、バツが悪そうにする浦田。


何か迷った挙句、荒々しく言い放つ。





浦田「お前が起きねーから待っててやったんだよ、アホが。」




私の目を見ずそっぽを向いて言う浦田。



けど顔じゅうが真っ赤で、あちこちにさまよう視線…。




「………///」





何で私なんか待ってたんだよ…


そう思うと恥ずかしさで何も言えなくなった。

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