口づけは檻の中で【stxxx】2

orange Monopoly Greed ページ10

・裁判まであと二日・



Aside



『…っぅ…』



腰が、…尋常じゃなく痛い。



あの変.態.孕.ま.せ.性.癖.歪みピンク警官が…



…というか。



私は…いったい、誰が好きなの？



ころんくん？



るぅとくん？



莉犬くん？



ピンク頭…さとみ？



ジェルくん？



ななもりくん？



確かに、全員のことをトリコにさせたから…全員のことは好きだけど、



『…ひぃ、ふぅ、み…。…あと、裁判まで三日もないじゃない…』



この二日間で、誰か一人選ばなくちゃ…



硬いベッドに重い身体を委ねてため息をついた。



…ら。



ｷﾞｨｨｲと、重たい音をたてて檻の扉が開いた。



…今日は、



『ジェルくん…』



ジ｢…そうやよ」



かっこよくて、優しい低い声が耳を擽る。



でも、ジェルくんの声は何処か暗かった。



『どうかしたの？』



ジ｢…なぁ、A」



『何かしら？』



ジ｢………昨日、さとちゃんとスケベしてたやろ」



『…！？…し、てないわよ…！何言っt(ジ｢五月蝿い」



ジェルくんがずかずかと近づいてきて、無理やり起こされてキスされる。



次第に段々深くなっていき、後頭部を抑えられて舌を絡ませた。



『ん、…っ』



ジ｢…」



ﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬと水音が響くだけで、他の音は一切しない。



一分くらい経ったところで漸く唇が離れた。



お互いの唇を銀の糸が結んで、それを指で掬いとり舐めるジェルくんが目の前にいて



その光景はさとみと同年代に見えるくらいに妖艶だった。



ジ｢…なんで嘘吐くん？」



『…逆に、なんで分かったの？』



ジ｢昨日見回りに行ってたら、Aとさとちゃんのよがってる声が聞こえてたから」



『…っ…//』



聞こえてたんだ…



ジ｢…俺って、結構独占欲強いねん」



『…うん』



ジ｢これ、どう言うことか…分かるよなぁ？」



『…！』



ジェルくんがジャケットから出したのは…



・



・



・



…手錠、だった。



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