検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:5,253 hit

~ 6 ~ ページ6







" 共演者やスタッフには、恋愛感情を抱かない。 "


これがこの業界の掟のようなもの。
それでも、俳優同士で交際を発表し、その後結婚。
芸能きってのおしどり夫婦として活躍。


そんなありきたりな流れになる人たちも大勢いる。


…でも、そんなのになれないことなんてわかってる。
むしろ、わかりすぎて辛い。


なにしろ、相手はアイドル。
簡単に好きになっていい相手じゃないし、
こんなことを考えてはいけない相手なんて事も
十分わかってる。


でも、自分の気持ちには嘘はつけない。
例え、相手がどんな人であろうと、



…………私は、彼が好き___。



ディ「はい!じゃあ、次のカットAちゃん準備〜」


「あ、はい!」


ドラマの撮影現場。
楽屋で1人ペットボトルのお茶を飲むには広すぎる。それとなく、寂しい。


ぼーっと考えていると、ディレクターからの合図。


イスから立ち上がり、サッと衣装のシワを払って、
小走りで楽屋をでた。セットはアパレルの会社。

業務のファイルやたくさんのマネキン。
このセットを準備してくれた人のことを思うと、
精一杯の作品を届けなければ。と胸が引き締まる。


ふと、カメラマンの方を見ると、


カ「やっぱり紫耀くん、スーツ似合うね〜
でも、あれ……?ズボン、破けそうじゃない?笑」


紫「もうやめてくださいそのノリ〜笑
こうなりたくてなってるんじゃないんですから!」


カメラマンと楽しそうに話す彼。
ついこの間までは金髪だったのに、役作りで
黒髪になった彼は前よりぐんと色気が増した。


カ「、あ!Aちゃん!今ちょっと休憩時間だから
話そうよ!」


「へっ!あ、はい!」

急に振られたもんだから、自分でも分かるような
間抜けな声がでた。


紫「なにその声笑めっちゃ裏返ってたよ笑」

はいっ⤴︎ って感じ笑、って私の真似をするもの
だから、どうしても心臓が鳴り止まない。


「やめてよ!笑 急だからびっくりしたの!」


精一杯平気なふりをするけど、なんとなくわかる
ぎこちなさ。
演技の仕事をやっているのに、こういう誤魔化しが
下手だと自分でも気分が少し沈む。


気づけばカメラマンはいなくなってきて、
セットの中には私と紫耀くんだけ。


紫「すごいよね、このセット。」


「うん、それ思った!」


紫「これとかさ〜、Aに似合う!」


なんて、マネキン指差して笑う彼はどこまでも愛おしい。
それにふっと笑みをこぼしてしまう私も重症かも。






~ 7 ~→←~ 5 ~



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
154人がお気に入り
設定タグ:King&Prince , 平野紫耀 , Number_i
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:憂流。 | 作成日時:2024年1月3日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。