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でも、その笑顔に人間味のある " 嫉妬 " は、
含まれていなくて、この感情には気づかないふりを
しておいた方がいい気がした。
自宅に帰り、一通りスキンケアなどを済ませた後、
お気に入りのソファに、ぼふッ、と飛び込む。
ふと顔を上げた瞬間、机の上に置かれた、
一枚のアルバムが目に入ってきた。
気がつけば体が勝手に動いていて、疲れているはず
なのに、どうしてもテレビに手が伸びてしまう。
それだけ今日の彼が、魅力的だったから____ 。
画面に映る彼は、今日とはまるで違う。
" アイドル " という仕事を本気で楽しんで
いるのがすぐわかった。
メンバーと話す姿、レコーディングの姿、
ダンスレッスンの姿。
………様々な君に、私の心はとっくに、奪われていた。
部屋に鳴り響く携帯の通知音。
スマホを見るのは嫌いじゃないけど、
できれば電話がいいな。なんて思ったりもする。
" shoから新着メッセージです "
一瞬で目が覚めた。
1人緊張しながらタップしたメッセージアプリの画面。
アプリの右上には、赤く通知が来ていた。
" 今日は、ありがとうございました!
アルバム、聞いてくださいましたか?笑 "
特に、しなくてもいい会話。
でも、これを送ってきてくれたってことは、
向こうも私と同じ気持ち………?
いや、自意識過剰的な考えはよしておこう。
きっと彼のことだから、共演者には当たり前の
ことなんだろう。と自分を落ち着かせた。
" こちらこそ!今、見てますよ〜! "
緊張した、文字。
画面から伝わってくる鼓動。
全てにドキドキするのは、多分、いや。絶対。
_____彼のせい。
〜
今回短くてすみません🙇♀️
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作者名:憂流。 | 作成日時:2024年1月3日 13時