[男主][歌い手]炎上しました。男同士ですけど。2[まふまふ] (ページ3)

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よんじゅうきゅうページ3

そらるさんからの連絡を受け、その身一つで僕の家に駆け付けたのは、僕の大親友である真冬。

玄関まで迎えにいくと目の前で泣き崩れられた。
予想通り、なんだけど。予想通り過ぎて苦笑してしまう。

「ごめんね。まふ。」

「許さないからぁ」

一文字一文字に濁点が付いてそうな勢いでそういわれた後飛びつかれた。
というか正確には飛びつかれそうになった。
178㎝の男に飛びつかれたら倒れること間違いなし。もちろんさっと身を横に引いてよけた。

「いったッ」

そのままの勢いで床にぶつかったまふ。
痛そう、なんて他人事のように思う。

「なに、すごい音したけど」とリビングからやってきたそらるさんは、まふをみるなりおなかを抱えて笑い始めた。

「も～……、二年の間でいい性格になったね？」

「えへそれほどでも」

はにかんで頬をかけば、「褒めてないんだけど？」「褒められてねーよ」って二人から怒られちゃった。

「……生きててくれて、またこうやって会えて、良かった。」

少しの静寂のあと、まふが呟く。

「久しぶり、まふ。」

「久しぶり、A。
嘘ついたのは許してないけど」

「ごめんじゃんかぁ」

「ふへ、嘘だよ。」

まふがくしゃりと顔を歪ませて笑う、僕もつられて笑顔になった。
やっぱり大好きだ。