[男主][歌い手]炎上しました。男同士ですけど。2[まふまふ]

ごじゅうきゅう ページ13

「あ、あー。聞こえてる？」

「おう」

「なら良かった、それでコラボの話なんだけど……」

結局、コラボの話はじゃんけんで決めた。
その結果浦田さんが勝って、今コラボについて話すために通話を繋げてるところ。

「Aは何か歌いたいのとかある？」

「んーーーや特にないかなぁ」

PCの前で少し考えるものの、特にこれ！といった曲は出てこない。
特にないと伝えると不満げに声を漏らされる。ごめんじゃん。

「……いっそ作る？」

「それAの負担がすごいだろ」

「いや、まぁ慣れてるし」

「慣れてるし？」

「ｱｯえと、なんでもない」

「慣れてるって何」

なんでもないって言ってるじゃないですかーやだなー。って言ったらは？ってキレられた。
ものすごい剣幕で叱られて、思わずゲーミングチェアの上でのけぞる。
僕なんかのためにそこまで怒ってくれるの。

「僕なんかとかいうなよお前」

「声に出ちゃってた？えへ」

「そういうとこ2年前から変わってないよな」

「う、ごめん、」

謝れば謝るなって怒られた。
怒りっぽいのは良くないよ〜って思いながら次の曲の構想を練る。

「A聞いてる？」

「……ごめんコラボ曲作ってた」

「は〜〜〜〜〜」と盛大にため息をつかれる。
……ごめんじゃん。

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