翔平と合鍵 ページ7
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『 やばぁ 』
手には体温計。
朝起きて猛烈な頭痛と寒気。
やっばーと思って、お熱を測ると39.6℃。
とりあえずマネージャーさんに電話して、判断を仰いだ。
今日は新曲の振り付けを覚えないといけなかったけど、マネージャーさんから休んでいいと言ってくれた為、ゆっくり休む事になった。
病院に行って、点滴をしてもらい帰宅。
少しましになった。
でも、明日に備えて休まないと。そう思い、ベッドに横になる。
昔のことを夢見た。
翔平と長崎から高速バスに乗り、福岡へ行っていた時の事。
帰りのバスで寝たわたしに翔平が自分の上着をかけてくれた事。
わたしは特待生ではなかったし、ダンスも下手だった。
でも、そんなわたしに翔平は優しく丁寧にダンスを教えてくれた。
ダンスが覚えれないって泣いた時には「 どんどん良くなってるんだから一緒に頑張ろう 」って励ましてくれた。
翔平に初めて彼女が出来た日の事も思い出した。
嬉しそうに話すその姿が嫌で、しばらく避けてたっけ。
バスの時間もわざとずらしたりして。
でも、昔から変わらないか、想いはいつでもわたしの一方通行。
なんで今こんな夢を見るんだろう。
夢を見ながら泣くなんて、子どもみたい。
片想いって楽しい、だけど、たまにすごく辛い。
今みたいに弱っている時に思い出す、自分の脳みそがダメなんだって思ってわたしは自分の頭をぺしっと叩いた。
「 A、」
翔平の声が聞こえる。
優しくて、大好きな声。
目を開けるとそこには翔平がいた。
『 え、翔平、 』
翔平「 合鍵で入った 」
『 あ、そっか。やっと役にたったね、合鍵。 』
翔平「 うん。 …てか、なんで泣いてんの？ 」
『 …翔平には絶対教えない 』
翔平「 なんで？ 」
『 なんでも。 ねー、翔平 』
翔平「 ん？ 」
『 …会いたかったよ 』
翔平「 そっか。…とりあえず今はゆっくり寝な 」
『 うん。 もう少し寝る 』
『 手、繋いで 』
手を伸ばすと、手を繋いでくれた。
頭も撫でてくれた。
会いたかったとなら素直に言えるのに、好き。って言葉はずっと言えない。
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優実子(プロフ) - 続き……楽しみにしてます(o^^o)更新再開……お願いしたいです (2021年3月4日 16時) (
レス) id: f47e951922 (このIDを非表示/違反報告)
NPN(プロフ) - もんさん» ありがとうございます（ ; ; ）更新頻度あげれるように頑張ります〜！またコメントください(^ ^) (2020年9月14日 10時) (レス) id: 8680c001cf (このIDを非表示/違反報告)
もん(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話大好きで何度も読み返してました！ (2020年9月14日 8時) (レス) id: 64da548652 (このIDを非表示/違反報告)
NPN(プロフ) - まいさん» コメントありがとうございます！更新しますのでもうしばらくお待ち下さいね(^^) (2020年5月25日 12時) (レス) id: 8680c001cf (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - なんかもう泣きそうです！更新待ってます！ (2020年5月25日 3時) (レス) id: b78d857df3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NPN | 作成日時：2019年9月11日 22時
