片想いのrmpg girl

黎弥くんと香水 ページ6

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嫌な事があった。
もう本当にどうしようもないくらいにムカついて。でも、時間が経つと段々悲しくて。




とりあえず事務所に行ってスタジオが空いているようだったので体を動かす事にした。




振りの確認とか、綺麗に見える動き方とか。


腹筋の動きを見たいのでTシャツをめくりお腹を見ながら踊るのがわたしのやり方。


久々にみっちり動きを確認出来た気がする。


頭の中もなんだかスッとしている。
自由気ままに踊る事がわたしのストレス発散になっていた。









「 お疲れ〜 」



そう声が聞こえたので振り返ると黎弥くんがいた。



『 お疲れ様です 』
黎弥「 俺もいい？ 」
『 うん！一緒にしましょ！ 』






たまたま事務所に来ていたと言う黎弥くん。
社員さんからわたしがいる事を聞き、やってきたらしい。








一通り踊り、ふたりで床に寝そべった。





黎弥「 なんかあった？ 」





天井を見ているわたしに黎弥くんが話しかけてきた。





『 なんでわかると？ 』
黎弥「 わかるよ〜、昔からなんかある時は必死で踊るやん、Aは 」





やっぱり付き合いが長いだけあるなぁ〜って思っていると、





黎弥「 Aが話したくなった時でいいからいつでも話してこい！ 」



なっ！って言いながら頭を撫でられる。








『 黎弥くん、 』
そう言い、わたしは起き上がり黎弥くんへと向き合った。





黎弥「 ん？ 」
『 少しだけ、お願いしたい事がある 』
黎弥「 なに？お金？笑 」
『 違うわ。笑 』
黎弥「 じゃー、何？笑 」




『 あのさ…、、抱きついてもいい？ 』
黎弥「 …うん、いいよ。おいで 」





ん、って言いながら手を広げてくれる黎弥くん。
暖かいなぁ、黎弥くんの香水の匂いする。






『 黎弥くんの匂いするね 』
黎弥「 そりゃね。笑 」





『 あのね、今日ね
黎弥「 うん 」







それからわたしは黎弥くんに今日あった事を話した。
途中からは泣きすぎて何言ってんだ？って思っていたはずなのにそっか、うん、うんって頭を撫でながら話を聞いてくれた。





やっぱり優しい黎弥くん。









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《 黎弥とAが並んで踊っている動画 》


ひとりで踊ってストレス発散&振りのチェックをしていると、偶然事務所に来たと言う福岡の人。




やさしいおにいちゃんです。




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