１０８．雪村千鶴に似た女 ページ32
約１か月半前に行われた制札警護。
もちろん歴史として伝わっているし、
その犯人たちが土佐藩士で８人のうち６人を
取り逃すということも分かっていた。
だけど、こちらが知っている情報にはない女の存在。
史実では当初の作戦が上手くいかず、
土佐藩士に退路を与えてしまったということになっているが、
どうやらそれもその女が原因だということが分かった。
A「政府から貰った資料とは違う事実が
時々出てくるから、ある意味面白い任務だな…」
その事実は事実として政府へ報告を上げるとして…。
問題はその女が新選組で保護されている
雪村千鶴によく似ていたということだ。
確かにこの世の中、自分に似た顔が３人はいるといわれているし、
ドッペルゲンガーと呼ばれる現象もある。
……そんな出来事に出会ったことはないけれど…。
でももし、その女がドッペルゲンガーでもなくて、
雪村千鶴のことを知っている人物だとしたら…？
……あれ？もし知ってる人だとしたら、
その人も鬼ということになるのでは…？
A「えぇ……、めんどくさ…」
薬研「大将、鍛刀が終わったみたいだぜ」
A「ありゃ？もうそんな時間になってたんだ」
鍛刀をしていたことを忘れていたわけじゃないけど、
時間が過ぎるのは早いものだと思う。
何だかこの任務を請け負ってから、
こういうことが多い気がするな。
書斎から出て鍛刀部屋へと向かう。
鍛刀をした時の時間はレア太刀の時間だったはずだけど、
どうやらそれは被り刀のようだ。
A「これは……鶴さんだね」
薬研「なら習合だな。鶴丸の旦那を呼んでくる」
A「うん、お願いね」
この任務を請け負ってから
鍛刀部屋は一つしか使わないことが多くなったな…。
そろそろちゃんと４部屋使って鍛刀しなきゃ…。
鶴丸「俺が来たんだって？」
A「うん。習合するから座って」
あちらのことも考えなきゃいけないし、
本丸の通常業務もちゃんとやらなきゃいけないし…。
本当、毎日が忙しいんだけど、どうしたらいいんだ！
この２か月ほどは政府の病院へも
付き添いで行く事が多くなったけど、
これはここにいる彼らにも手伝ってもらえているから
負担は少ない方だと思う。
鶴丸「なあ、この１振りで
いっぱいになるんじゃないか？」
A「……本当だ…。
鶴さんの習合レベルがＭＡＸになっちゃった」
鶴丸「それだけ君が頑張ってるってことだろ？
いいことじゃないか」
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まほ(プロフ) - とても面白いです！続きが気になりすぎてイッキ見しちゃいました！笑 (4月10日 23時) (
レス) id: d78e6ef1a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まほろ | 作成日時：2022年8月17日 9時
