【刀剣乱舞】裏歴史調査本丸伍【薄桜鬼】 (ページ31)

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A「和泉守がいたからこその彼女でしょ！
あなたたちの本丸を
対処した時にも言いましたよね？！
どうしてあの子の事を考えてあげれなかったのかって！
あの子はあなた達を傷つけたくてやったわけじゃないし、
どっちかって言えば、
あなた達を助ける為に行った事だったのに…っ！
あれは不可抗力だった！なのに…っ！」

鶴丸「なあ、俺にはお前たちの事情は分からないが、
自分の主を信じ切れなかった
お前たちが悪いのは明らかなんじゃないか？」

鶴さんの言葉に食ってかかってきていた乱の言葉が詰まった。

これは鶴さんだからこそ言える言葉なのかもしれない。

まあ、この乱たちが
私たちの事情を知っているはずもないのだけど…。

A「とにかく今は仮本丸へ戻ってください。
本当にあの子の所へ戻りたいのであれば、
それはきちんとした場所で立会人の元、
話し合いをする必要があると思います。
ですが！私自身は反対します！」

以上！

と言わんばかりの勢いで踵を返し、
そのまま転移装置の座標を合わせてボタンを押した。

光が治まって自分の本丸が見えた時にため息が出た。

原田「訳アリって感じか？」

A「まあ、そんな感じですね」

雪村「大丈夫、ですか…？
起こっていらっしゃいます…？」

A「……いや、何ていうか…。
自分勝手だなって思ってしまっただけです」

本当に自分勝手だ。

自分たちから自分たちの主を突き放し、
彼らのためにと身を引いた彼女の心情を無視して、
やっぱり主の所へ戻りたいだなんて。

……まだ、あの子の所へ
戻してはいけないと警鐘を鳴らされた気がしたんだ。

A「沖田さんの病気も良くなってきていましたし、
本当に良かったですね」

原田「苦しそうじゃない総司を見れるようになるとは
思ってなかったからな」

雪村「病が進んできていた沖田さんは、
本当に咳が辛そうでしたから…。
これから先、あんな笑顔を見れるとは思っていませんでした」

A「文月さんがきちんと治してくださいますから、
安心してください」

そんな話をしながら書斎へ向かっていると、
みっちゃんがお盆を持って現れた。

そのお盆の上にはお茶とお饅頭が乗せられていて、
それを書斎で頂いてから、
こちらへ一緒に来た蜻蛉さんと幕末へ戻って行った。

沖田総司の元気そうな顔が見れたのは良かったが、
まさかの面会者のおかげで
何ともやりきれない気持ちでいっぱいになってしまった。