【刀剣乱舞】裏歴史調査本丸伍【薄桜鬼】 (ページ28)

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１０６．思いがけない面会者ページ28

沖田総司が入院して早２か月。

文月さんから治療は順調に進んでいると聞いている。

この２か月の間、
面会者が絶える事はなくて、
新選組の誰かが見舞いに来たりしているのだが、
私が毎回足を運ぶ事が出来ないから、
その時は私の本丸の刀剣男士に付き添ってもらっている。

そんな今日は私の手が空いたから、
私と鶴丸、原田左之助と雪村千鶴の４人で病院へ来た。

A「こんにちは。調子はどうですか？」

沖田「うん、かなり楽になってきてるよ。
この点滴は煩わしいけどね」

鶴丸「おっ！不満が言えるようになってきたな」

雪村「治療なんですから我慢してください！」

沖田「分かってるよ。
千鶴ちゃんはたまにお母さんみたいだよね」

「あははっ」と笑う沖田総司の顔色は良くて、
治療は順調なんだと再確認できた。

それから他愛もない話をしてから隔離病棟を後にした。

病院から出て本丸へ戻ろうと転移装置へ向かおうとした時。

弥生「Aちゃん」

A「あれ？弥生さん。どうしたんですか？」

弥生「Aちゃんに会わせたい人がいて、
意見が聞きたいんだけど…」

はて？私に会わせたい人？
そんな人がいるのだろうか？

それに意見とは？

そう不思議に思っていたのだが、
弥生さんの後ろの扉から出てきた人物に驚いた。

A「あなたは…」

乱「久しぶり、専門審神者さん」

原田「あれ？こいつ、Aのとこの…」

弥生「いいえ、この乱藤四郎は
Aちゃんの本丸の乱藤四郎じゃないんだ」

雪村「え…？」

そう。

この目の前にいるのは私の本丸にいる乱じゃない。

この乱は前に専門審神者をやっていた時に
対処した本丸の乱だ。

この乱がいた本丸は忘れられない。
だって、この乱がいた本丸の審神者には

問題が無かったのだから…。

A「私に御用とは…？」

乱「あの時は本当にありがとう。
僕、今は仮本丸で楽しく過ごしてるよ」

A「それなら良かったです。
次の場所はまだ決まっていませんか？」

乱「それについて、専門審神者さんにお話しがあるんだ」

この乱がいた本丸の刀剣男士たちは、
ほとんどが刀解を望んだ。

その要望に応えて刀解を行ったのだが、
その中の数振りは刀解を望まずに
仮本丸へ行く事を決めたんだ。

その中の１振りが乱。

そんな乱が次の場所についての相談？

それなら私じゃなくて、
施設部の葉月さんに相談した方がいいと思うんだけど…。