【刀剣乱舞】裏歴史調査本丸 参【薄桜鬼】

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ここで俺の中の
記憶が引っ張り出された。

そういえば以前、
主が呟いていたな…。

「私の本丸は対象外か」と。




長谷「間違っていたら申し訳ないのだが、
おまえが"監査官"か？」

長義「何だ、知っていたのか。なら話は早い。
この度、この本丸へ配属となった。
よろしく頼む」




………は？

何の話が早いのかは知らんが、
意味が分からん！

配属？
この本丸へ配属って何だ？

というか、刀剣男士に配属とかあるのか！？




長谷「すまんが、話が掴めん。
事の経緯を最初から話してくれ」

長義「………いいだろう」




今、あからさまに面倒臭そうな顔しただろ。

あんな言葉だけで、
誰が理解できると思っているんだ！

それでも山姥切長義は、
ここに来た経緯を話してくれた。

先日まで、歴史改変された聚楽弟の調査兼、
評定が行われていた。

その際の監査官は、この山姥切長義。
政府管轄の本丸は幾千もあるが、
その中で歴史改変を修正出来たのは
たった一つの本丸だけだったそうだ。

しかし、その本丸の評定は最低ランク。
何故、最低ランクだったか。




長義「その本丸は、
所謂ブラック本丸と呼ばれる本丸だった。
調査に出陣した刀剣男士たちは
折れるまで行軍させられ、
政府が置いた回復機関などは素通り。
誰かが折れれば帰還できる場所まで進んで帰還し、
新しい刀剣男士を編成して出陣。その繰り返しだ。
最後までたどり着き、歴史修正を成功させたが…。
あのようなものを見て、良い評定になるわけがない」




政府は評定の良い本丸へ
山姥切長義を配属させようと考えていたようだ。

裏の目的は、
ブラック本丸の調査って所だろうが…。

今回の評定の結果、
ブラック本丸を見つける事は出来たものの、
山姥切長義をブラック本丸に
配属させるわけにもいかず、
政府の信頼を得ているこの本丸への
配属を決めたそうだ。




長義「経緯はこれで終わりだ。他に質問は？」

長谷「ない。しかし先程も言ったが、
今は主が不在だ。
明日の朝には一度戻ってくるはずだ。
この本丸へ配属が決まっているのであれば、
ここにいてくれていい。
二度手間になるが、主が戻ってきたら話をしてくれ」

長義「承知した。主が不在ではあるが
改めて、これからよろしく頼む」

長谷「ああ、よろしくな。
五虎退、本丸を案内してやってくれ」




さて、明朝帰って来た主が、
どのような反応を示されるのか。

きっと、困惑なさるだろうな。

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