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6 あの日-3- ページ8

「はぁ。はぁっ。」
(あ、危なかったー!!)


違和感を覚えた朝比奈が振り返ると男が襲いかかってきていた。
朝比奈は間一髪それを交わすと、全力で逃げてきた。

(いや、今も危ないんだけどね…)

後ろでは、さっきの男とその仲間と思われる男がつけてきていた。

(私そんなに恨まれるようなことしたかな!?してないよね!!!めちゃくちゃ真面目に生きて来たよね!?!?)

朝比奈は必死に自分が狙われる理由を探していたが、なぜかは分からなかった。実際のところ男達は、朝比奈が主人の家ーーつまり印刷会社の社長の家ーーを出入りするのを頻繁に目撃していて、朝比奈がお金を持っていると勘違いしていたという訳なのだが、朝比奈は気付いていなかった。

(どうしようこれ…。このまま家に帰るのはやっぱりまずいよね…。)

朝比奈は、直接家に帰るのを諦めどうにかして男達を撒くことにした。

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作者名:どんぶり太郎 | 作成日時:2017年3月4日 23時

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