〇同じ質問 ページ29
「……止めてきます」
吹雪に適当なところに座っていてください、と言って洗面台に戻ると案の定、水が出っぱなしだった。
「(……水道代、だいぶ無駄遣いしちゃった。あとで謝ろう)」
詩音が誰も気にしないようなところに変に気を遣うのはもうみんなも慣れている。
水をしっかり止めたあと、吹雪のところに戻った。
「すいません。ありがとうございます」
「ううん」
ただ水の音が聞こえてただけだから、と笑う彼は非常に絵になる。
さすがは『雪原の
「(…とか思うんだろうな)」
実際詩音は絵になるとか言われてもちんぷんかんぷんで、ネットの情報を見て「こういう時にこういうことを感じるんだ」というのを当てはめただけだ。
「どうしたの？」
「いえ。ところで吹雪さんはどうしてこちらへ？」
「……え？」
詩音の言葉を聞いた瞬間、吹雪の顔が固まる。
その理由を理解出来ていない詩音は首をかしげる。
「？聞いたらまずかったですか？」
「いや……だって、さっき同じ質問してたでしょ？」
「……え？」
「え……覚えてないの？」
吹雪がそうとうと詩音はぐっと考え込んで数秒後に「あっ」と声を漏らす。
「確かに言いましたね」
「詩音ちゃん、疲れてるんじゃない？大丈夫？」
「……多分」
一番信用し難い言葉が帰ってきたことに吹雪は苦笑するも、こういった。
「何かあったらいいなね？」
「……善処、します」
「善処じゃなくて、絶対」
「…………はい」
詩音の返事に満足したようで吹雪は立つと「そろそろご飯行こっか」と言う。
断る理由もない詩音ははい、と言うと携帯画面を見つめた後にすぐに部屋を出た。
??橘詩音様。______にお昼頃にお越しください
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おまんじゅう(プロフ) - 星猫さん» プロフから行けるボードに書き込んでおいたので良ければそちらを参照ください！！お話等もそちらを使っていただければ幸いです。お手数お掛けしますが、よろしくお願いしますm(_ _)m (2021年9月7日 18時) (
レス) id: e52fd62a9b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年9月7日 18時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
おまんじゅう(プロフ) - 星猫さん» 高評価、ありがとうございます！！これからも応援宜しくお願いします！！ (2021年9月7日 18時) (レス) id: e52fd62a9b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - はじめまして!とても素晴らしいです!高評価しました! (2021年9月7日 16時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - 返信ありがとうございます！最高ですね！次回も楽しみにしています！ (2021年9月2日 6時) (レス) id: f751d7262a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おまんじゅう | 作成日時：2021年8月19日 10時
