〇忘れてました ページ25
「一星やるじゃねえか！相当燃えてんな！」
「確かに張り切ってるな。チームの"本当の一員"になってから」
中国戦に向けて、イナズマジャパンの選手たちは屋内でそれぞれが個人練習に勤しんでいた。
キャプテンの円堂とシュート練習を行う一星もまた、その中の一人だ。
ボールを足の中で転がし続け、円堂にシュートを打つタイミングを悟らせない戦法で蹴りつけた光のシュートがゴールネットを揺らす。
ボールを脇に抱えてじっと凝視する詩音の両隣に剛陣と風丸が立ち、精の出る光を微笑ましそうに見つめている。
「ええ。僕とも夜、次の中国戦に向けた戦術分析をしています……彼は戦術の皇帝の"名参謀"として、早くも期待通りの活躍をしてくれていますよ」
そこに野坂も西蔭と共にやってきて彼のことを評価した。
野坂が言うと説得力があるように感じる詩音の目に映る一星は＿＿＿＿＿
「(……もう少し休んでもいいと思いますけど)」
「詩音はあっちに混ざらなくていいのか？」
ほら、試合のあと円堂にシュート打ってくれって頼まれてただろう？
隣にいた風丸がそう言うと、今の今まで忘れていた記憶が彼女の頭の中で再生された。
〜〜
「詩音！」
「あ、円堂さん。お疲れ様です」
「ああ、詩音もな！」
試合後なのにその元気の源は何でできているんだ、と思わんばかりの声の大きさに詩音は慣れてしまったようで、いつも通りにはいと答える。
「それよりもさっきのシュート凄かったよな！！」
「あ。ありがとうございます」
「今度俺の練習に付き合ってくれよ！」
「はい。ぜひ」
〜〜
そういえばそんなこと話したっけ？と思い出した詩音の顔を見て風丸は呆れたような顔で見る。
「まさか、忘れてた。なんて言わないだろうな？」
「はい。忘れてました」
あの円堂の誘いをこれだけきれいさっぱりと忘れられるのはおそらく詩音くらいだろう。
他の人ならむしろ自分から頼むぐらいの大物なのだから。
「(やっぱり、詩音ちゃんは侮れないね)」
皇帝のハイライトのない瞳は無表情で何を考えているのか分からない詩音の横顔を映していた。
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おまんじゅう(プロフ) - 星猫さん» プロフから行けるボードに書き込んでおいたので良ければそちらを参照ください！！お話等もそちらを使っていただければ幸いです。お手数お掛けしますが、よろしくお願いしますm(_ _)m (2021年9月7日 18時) (
レス) id: e52fd62a9b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年9月7日 18時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
おまんじゅう(プロフ) - 星猫さん» 高評価、ありがとうございます！！これからも応援宜しくお願いします！！ (2021年9月7日 18時) (レス) id: e52fd62a9b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - はじめまして!とても素晴らしいです!高評価しました! (2021年9月7日 16時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - 返信ありがとうございます！最高ですね！次回も楽しみにしています！ (2021年9月2日 6時) (レス) id: f751d7262a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おまんじゅう | 作成日時：2021年8月19日 10時
