〇引っかかり ページ41
・
「……流石だね。橘詩音」
『お褒めに預かり光栄です、フロイ・ギリカナン』
前代未聞のチーム個性に困惑する者は多かった。そして、詩音とフロイのただならぬ空気に疑問を抱いた者もチラホラと。
「……そんなことが可能なのでしょうか」
「彼はそう言っている。嘘をつく相手には見えないけど」
戸惑う西蔭に野坂が返す。その曖昧な問に詩音は正確な答えを示した。
『不可能ではありませんね。それぞれが、自らの役割を理解して立ち回るという器用なことをこなす事が出来れば可能かと』
「そうなのか？」
「だとすると、分析は極めて困難……」
一星も驚いている。
しかし、詩音の言葉は彼女自身が基本的に器用に各ポジションに入れることで立証され済みだ。
もはや、疑う余地はどこにもない。
「ジェネラルが通じない相手ということか、面白いじゃないか」
周りが警戒する中、野坂は不敵な笑みを浮かべる。
話が一段落したと見たクラリオが一歩前に出る。
「お出迎え感謝する。我々も、あなた方と対戦するのが楽しみだ」
「僕たちは負けませんよ。絶対に」
「それはこちらも同じ気持ちだ」
両者の間に火花が飛ぶ。
「早速暑苦しいねえ」
「あいつ気にくわねえぜ！」
この状況を面白そうに眺める不動に、フロイを睨みつけるヒロト。
「……あいつらは、オリオンの完全な傘下にいるはずだ」
「ああ、だろうな」
風丸、豪炎寺は警戒心を持ち、フロイ達を見つめる。
「オリオンの犬が！」
「やめろ。試合で思い知らせるだけだ」
そしてクラリオはフロイに食ってかかろうとするベルガモを戒めた。
三者三様の反応を示す中、詩音は首を傾げていた。
『(なにか引っかかる……フロイ)』
何を隠しているの？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おまんじゅう(プロフ) - コアラさん» コメントありがとうございます！！フロイ好きなので少し夢主と関わって欲しかったので(笑)これからもよろしくお願いします！！ (2023年3月6日 19時) (
レス) @page38 id: 94f2fc2342 (このIDを非表示/違反報告)
コアラ - この後のフロイと絡みが気になります！これからも頑張ってください！！ (2023年2月23日 23時) (レス) @page39 id: d4ceaba907 (このIDを非表示/違反報告)
おまんじゅう(プロフ) - ソレイユさん» コメントありがとうございます！！面白い、と言って頂けてとても嬉しいです！！無理しない程度に頑張ります！笑 (2022年1月29日 14時) (レス) id: e52fd62a9b (このIDを非表示/違反報告)
ソレイユ(プロフ) - とても面白いです‼︎続きが気になるけど無理せず頑張ってください! (2022年1月29日 13時) (レス) @page19 id: 462c2b4e3b (このIDを非表示/違反報告)
おまんじゅう(プロフ) - かく。さん» コメント、ありがとうございます！！これからも応援、よろしくお願いします！！ (2021年10月31日 21時) (レス) id: e52fd62a9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おまんじゅう | 作成日時：2021年10月31日 20時
