〇実力 ページ9
「「「！？」」」
クラリオは驚いて足を止める。
そして、不思議なことに小さいはずの鼻歌はフィールドの外にも聞こえていた。
だが、数人の人はその音楽を聞くと首を傾げる。
確かにみんなを魅了する詩ではあるが、
それは、クラリオも感じていた。
優しさが少し滲んでいるそのメロディーだが＿＿＿がない。
歌っている本人も……
『(……分からない)』
すると、クラリオが動き出す。
それに対して、何の対応も見せずただ目を閉じて詩をうたう詩音。
そんな詩音の足が乗っているボールにクラリオの足が触れる寸前―――
「なに！？」
驚異的な脚力でボールごと飛び上がる詩音。
詩はいつの間にか止まっていた。
詩音はそのままゴールに向かって走り出す。
その速さはクラリオと同等のもので、見ているみんなは驚きを隠せない。
そして―――
『……［
黄色い光を纏った詩音の右足が放ったボールは鋭くゴールに突き刺さった。
「やられたな、完敗だ」
『ありがとうございます……？』
何故疑問形になっているのか本人も分からない中、クラリオは続けた。
「少しはレベルが上がったようだな」
「お前の目的はなんだ？」
「私は日本のサッカーが好きになったのだ。以前戦ってあなた達の気持ちのいいサッカーに魅了された。……サッカーとしてはレベルが低かったがな」
「あざ笑いに来たのか？」
かなりの言われ用に風丸は顔をしかめて問う。
「今の日本は以前とは全く違うようだ。本物の戦士の目になっている。いい兆候だ」
「高みの見物か」
「あぁ、正直そのつもりだった。しかし考えが変わった」
その答えに「何？」と豪炎寺が反応する。
「以前の日本は我々に遠く及ばない実力だった。しかし、昨日、私は橘とある選手の練習を見てしまったのだ。
それを見て、私は滞在予定を短縮し、国に帰ることにした。日本を迎え撃つ特訓のためにな。彼女とその者のプレーは私を驚愕させた。
日本のレベルが我々に迫りつつあると感じたのだ」
「おぉ、本当か！？」
「……誰のことだ？」
褒められた(？)ことに対して素直に喜ぶ円堂の脇では鬼道が『ある選手』について考えていた。
そんな鬼道を見てクラリオは小さくフッ、と笑った。
「そうか。気づいてないのか」
彼はそう言い残してグランドから去っていった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ましろなみ(プロフ) - おもろ(´°‐°｀) (3月2日 19時) (
レス) @page27 id: c79dd3b270 (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 少し見ただけなのに虜になってしまいましたよ…笑 (2022年8月25日 20時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - はい！この作品大好きでお気に入りなのでもちろん見続けます！！ (2022年8月25日 20時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
おまんじゅう(プロフ) - 宮野冬姫さん» 訂正させて頂きました！ご指摘、ありがとうございます！一星は日本人でしたね……笑よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします！！ (2022年8月25日 19時) (レス) @page3 id: 94f2fc2342 (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 代表発表のところですが、一星充はロシアでサッカーをプレーしていただけで、ロシア人ではないですよ！ロシア人と書くのではなくロシアでサッカーをプレーしていた人の方がいいと思います (2022年8月25日 1時) (レス) @page3 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おまんじゅう | 作成日時：2021年6月25日 21時
