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あれから30分
1軒目がお開きの時間になった。
「なかまかちょ〜〜、ほんとうにわたしは課長と働けて嬉しいんですよぉ〜〜〜〜
こんなに尊敬できてかっこいい上司他にいないんですよぉぉぉ〜〜〜〜〜〜」
中間「はいはい、わかったって笑
ほんま自分大丈夫か？？？」
「だぁいじょ〜ぶですって〜〜〜〜2軒目行きましょ〜〜〜〜へへへへ…」
中間「(…絶対あかんやん…)
神山！俺重岡さん送って帰るわ！ほら行くで。」
そう言って彼はわたしの肩を抱えるように歩き出すと
神ちゃんの、えぇ〜〜Aもう飲めへんの〜〜？という声が遠ざかる
触れられた肩が熱を帯びると同時に
見上げるとすぐそこにある顔に
心臓が飛び跳ねた
中間「ほら、タクシー乗り、送ってくから」
2人でタクシーへ乗り込んだ後も
肩は抱かれたまま
わたしは彼にもたれかかるように座る
「すいましぇん…ご迷惑おかけして…」
中間「ふ、呂律回ってへんし笑
はりきって飲みすぎたんちゃう？楽にしててええで。」
「…こんなときも優しいんですねぇ〜〜…ほんとに紳士です…好きになっちゃいますよぉ〜」
酔っているからか心の声が素直に漏れてしまったことに気付かず
彼の心地良い香水の匂いに安心して身を預けていると
中間「…この距離でそんな見つめられてそんなん言われたらあかんわ…」
いつもとは違う、熱を帯びた綺麗な瞳に見つめ返されて、逸らすことができない
そっと親指で唇を撫でられたと思ったら
ふっ、と笑ってそのまま唇が重なり舌が絡み合う
一度離れても顔はすぐそこにあって
中間「俺、お前が思っとるよりええ人ちゃうで？」
「……じゃあ、お揃いですね」
中間「……悪いおんなや…」
脳裏に浮かぶ大毅の顔は一瞬で掻き消され
お互いに引き寄せられるように
何度も何度も唇を重ねた
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作者名：うらら | 作成日時：2018年2月5日 0時
