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レイside
レ「なぁ、この振り付けもうちょい変えねぇ？なんか物足りないわ」
ナ「エ、レイにぃさんがこの振りつけたんじゃないノ？」
ワ「私もてっきりそうだと思ってたんですけど…」
クロロが見知らぬ女と弟子とレオンを連れてこの家を飛び出してから2日。取り敢えず俺達は元の生活を過ごそうということになった。別に心配してないわけじゃない。レオンなんて初対面の相手と一緒にいたらストレスが溜まるかもしんねぇから。
しかしこの2日間、アイツらから連絡は一切ない。一体あの女は誰で、どうしてアイツらと一緒にいるのか。そして、この家の中の違和感はなんなのか。
最近まで使っていた形跡はあるものの誰が使っていたかは思い出せない、二階に一つだけ空いた可愛らしい部屋。今まで歌っていたはずなのに、何故か誰が作ったのか分からない曲の数々。オーダーされた物ではない、シュウの記憶にない女物の服。
そして、俺の心に空いた穴。
足りない。何が足りないのかは分からない。それなのに、何故か足りないと感じる。何をしていても足りない。この感覚に俺の心は嫌に騒ついていた。なにか、決して忘れてはいけないことを忘れてしまったのだろうか？
カ「れい、どうしました？ぼーっとしてます」
シ「クロロ達が飛び出して行ってからずっとこうじゃないか。まぁ、僕達もレイのことを言えたわけじゃないけれどね…」
レ「お前らも、足りないって思うか？」
4人が頷いた。おかしいな。ステージの上で見合わせた顔は、4つだったっけか？どうして緑に光るペンライトを覚えているんだ？俺達の中に緑がイメージカラーのメンバーなんていないだろ？いや、いたのか？じゃあ、なんで今いないんだ？
あぁ、頭が痛い。記憶に拒絶されて、思わずその場に崩れ落ちる。
そうだ、確かレオンに誰かの面倒を見ろって頼んだ気がする。クロロと誰かが親しく話す光景に嫉妬した気がする。エグルの野郎のことは、なんでこんなに気に食わないんだっけ？
俺がこの世界に来る前から、切望していたあの星は、春の若草の様な柔らかい色を纏ったあの笑顔は…
ーレイにぃー
レ「セイラ…って誰だ…？っ、なんで、俺…」
顔を上げても記憶の中のあの笑顔はなかった。それどころか、視界がぼやけて上手く前が見えない。俺の意に反して零れ落ちる涙は、あの笑顔を見せようとはしてくれない。
レ「なぁ…お前は、誰なんだ？」
俺の言葉は空気に溶けた。
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ラヴィ(プロフ) - AYさん» ありがとうございます！正直ネタ切れなんでリクエストあったら教えてください！私ができる限りにはなりますが実現させるので！ (2020年5月14日 2時) (
レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
AY - 待ってました！これからも更新頑張ってくださいね♪ (2020年5月13日 8時) (レス) id: b293a3810d (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - モフレさん» ありがとうございます！モフレ様もお体に気をつけてください！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
モフレ(プロフ) - 初コメ失礼します…！このお話好きすぎて何回も最初から読み返してます……！お体に気をつけて頑張ってください！応援してます (2020年3月18日 21時) (レス) id: ac508ad555 (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - 宵城さん» ありがとうございます！ゆっくりですがしっかり更新していきます！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バレーノ | 作成日時：2019年10月27日 8時
