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26.これしかないんですよね。 ページ27

ゴーレム(大)が振り上げた棍棒は、理紗目掛けて振り下ろされる。気が付かない健と理紗、ゴーレムAでいっぱいいっぱいの蒼太、足もクールタイムも間に合わない私。
「Attacco-Blきゃあっ!」
棍棒が理紗の右肩に直撃、吹き飛ばされて倒れるのが見えた。

「理紗!?」
健、気づくのが遅い!慌ててそちらを見るけれど、しぶといゴーレムBがその間にも健を狙っている。蒼太はゴーレムAから距離を置こうとしている。 ゴーレム(大)は起き上がらない理紗を狙う。追撃はまずい。クールタイムはまだか、ああもう妨害はやめだ!
「Fiamma-Rosso-Primo!」
炎の玉を大きいのに当てはしたけどあまりひるまない。気を引くのは失敗、まだ理紗を追いかける。理紗は頑張って起き上がろうとしているけれど、痛そうでなかなか立てない。早く何とかしないと!

「……こっちを向くんだ!」
矢がゴーレム(大)に刺さる。見ると、蒼太が連続で矢を放っている。走りながら狙って、なんとかゴーレムの視界に入ろうとしているように見えた。
「(癒し系親友の名字)さんに手を出すなっ!」
蒼太が叫んだ!こんなこと言うんだ、地味にイケメンだし。さすがにこれには気が引かれたのか、ゴーレムがそっちを向く。健の方を見てみると、ゴーレムAまで引き受けて戦っていた。手こずってると思ったら、理紗の能力アップがなくなってるのか……。

 私にできることは、理紗のそばに行くこととゴーレム(大)をなんとかすること。まずは1つ目、これはゴーレムの後ろを走っていけばいい。ゴーレムは蒼太の方を向いているので、真後ろを走って理紗に近づく。上半身を起こすのを手伝って座らせる。
「理紗!回復できる!?」
「クールタイムで……」
そっちも……!本当にクールタイム何なの!?長すぎ……あっ、麻痺使える!

 今度は慎重に。とはいっても、麻痺させる相手は決まってるけどね。
「蒼太!」
あらかじめ声をかけておく。外さないように、しっかり狙って……
「Paralizzare-Viola-Second!」
紫の電撃がゴーレム(大)にヒット、なんとか動きを封じた。

27.うまくいったはずです。→←25.これはベストなんですか。



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作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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シュウ - 待っ…面白いです! (2021年9月3日 0時) (レス) id: f920010a89 (このIDを非表示/違反報告)
- 読んでいて楽しいです!こんなおもしろい作品をつくってくれてありがとうございますっ!これからも応援してます! (2021年5月8日 20時) (レス) id: b0074abe1a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みーちゃん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年11月30日 21時

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