落ちこぼれ少女と王子様 。 （ 9 ）

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那月はそっと呟いた









那月「私の夢、叶っちゃうよ…wAとずっとずっとこうして、二人で舞台に上がりたかった」









秋「私の夢も叶ったよ、Aのおかげで。








海外ツアーに行けたんだ」









A「私も…私ももうすぐなんだ」









ギュッと手を握って、まっすぐ二人を見て









A「歌い手界の、1番になる！！！」









そう大きな声で叫ぶと周りのスタッフさんが「Foooo！www」と盛り上げてくださった









A「もう落ちこぼれだなんて言わせない。学校に行かなきゃ「歌い手」になれないだなんて、絶対に変えてみせる！









私がこの手で、この世界の常識を覆してみせる。」









那月「よし、じゃあ気合入れ行きまっすよー！」









3人の手を真ん中に重ねて、お決まりの気合入れをした









A「よっしゃ！！！最後まで燃え尽きるぞー！！！がんばっていきまっ」









3人「しょーい！！！！！！！！」









3人の手は、上についている大きなライトで照らされ









緊張も不安も嫌な気持ちもこの気合入れでどこかへ吹っ飛んだ









そして私達は控室に戻って、お客さんがぞろぞろと入るのを見ていた









3時間もかかるライブだから大変だけど









それよりも「楽しい」という気持ちのほうが勝っていた。









早く、早くライブがしたい。









自然とそう思い始めていた。

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