検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:35,890 hit

30. ページ30

とみたけSIDE









病室ではAがいる。









ここに来れば会える。









けど、









違う。そうじゃない。









あの笑顔は?あの優しい声は?









どこに消えたのさ。









ねえA、









おれのことはおぼてなくていいよ









だから、









だから早くその目開けて…?









そんでさ、また美味しいスイーツ作って









またレッスン行って









また…ッ…









Aとの「また」は何個でも思いつく









すすり泣いてるのは俺だけじゃない。にーちゃんも、ぷんちゃんものっくんも白服さんも二番くんもゲルたんもあおいくんもぜっちゃんも野崎さんも。









皆、皆泣いている









A…もう泣かせないよって話したじゃん…









白服さんと反対側に座っている俺はそっとAの手を握ってその場に顔を埋めた









祈りとともに流れ出す涙はAの手に落ちてすぐにシーツへ流れていった









ピッピッピッピッ、と心地いいリズムで流れているあの機械も









Aが消えてしまうその日はもっとうるさくなるくせに









今はそんな時よりも大きい音で聞こえた。









白服「A…」









フォーゲル「ねえ、死なないよね…」









そうゲルたんが小さく声をかけると









あおい「…ッ死ぬわけないじゃん!」









とあおいくんが急に叫んだ









その声に皆がびっくりして肩をガタッと震わせている









野崎「…今は……ッ…Aを待とう」









ぜあらる「…今日のところはもう帰ろうか…22時で面会時間も過ぎてるし。また明日…」









のっくん「…せやな…」









そう言って皆、涙を拭ってはソファや椅子から立ち上がり車が止めてあるところへ向かった









" 待ってるから "









そうAに呟いて俺も車の方へ向かった。

31.→←29.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
144人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

もも(プロフ) - 白 瀬 あ むさん» もう泣かない!!( *°∀°* )私も大好きーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!! (2017年3月17日 21時) (レス) id: 684e51dbc1 (このIDを非表示/違反報告)
白 瀬 あ む(プロフ) - ももさん» 泣きすぎwwwwwwwwwwwwwwwありがとぉ(*´ω`*)え、もうほんと大好きよ???? (2017年3月17日 21時) (レス) id: 031ab206d1 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 白 瀬 あ むさん» (泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)低浮上なのね(泣)(泣)(泣)あむの動画工房楽しみにしてる(泣)(泣)。。好きとか/// (2017年3月17日 21時) (レス) id: 684e51dbc1 (このIDを非表示/違反報告)
白 瀬 あ む(プロフ) - ももさん» さすがwwwももすきすぎるwwwwwwwwwwww最近私低浮上(?)を一応極めてるけどねん() (2017年3月17日 21時) (レス) id: 031ab206d1 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 白 瀬 あ むさん» 天才…………ですから(キリッ (2017年3月17日 9時) (レス) id: 684e51dbc1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白 瀬 あ む | 作成日時:2017年2月25日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。