落ちこぼれ少女と王子様 。 （ 9 ）

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あれから1ヶ月









私達も成長していき









徐々にお互いが「踊り手」「歌い手」だということを意識しはじめています。









私もそこそこの人気になり









今ではたくさんのイベントに呼んでいただいております









もちろん、皆冬休みも終わって学校が再開したり卒業したメンバーも。









那月は相変わらずテレビに出てて









レギュラー番組が増えて









私もそろそろなのでは、と色んな方に言われた。









でもそう甘くはない









現実全てが上手く行くわけではない









それを知っての活動なんだ









君たちも、









私も＿＿＿＿＿＿＿









今日も知らないふりで普通に過ごす。









私はこの前初めて自分のライブがあったが









人に求められるってどれだけ嬉しいかが実感できた。









名前を呼んでくれる人がいる









大好きって言ってくれる人がいる









それだけで満足してしまいそうな私をどうか許して。









…きっと今日も、









私を呼ぶ声にまだ甘えてしまう＿＿＿＿









とみたけ「A〜！なにぼーっとしてるの？？？」









A「へっ？w考え事w」









野崎「珍しいね。悩みごと？」









A「ううん、ただグッズとか作りたいなぁ〜って思ってただけ(*´ω｀*)」









野崎「そっか〜。やっぱり売れてくると大変だね」









A「まぁねwでも、楽しいよ」









あ、また嘘を吐いた









「たのしい」なんてこと









最近感じてないじゃん









「趣味」から「仕事」に変わりそうな勢いの活動に私は正直疲れを感じていた。









わかってる、甘えだってこと。でもライブやCD発売のイベントなどがあって寝ている暇すらもそんなにないのだ。









あ、はるちゃん作詞の歌もありますいえーい。









…じゃなくて。









正直…、正直、休みたい。









そんなことを感じていたけど









誰にも言えない私であった。

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