落ちこぼれ少女と王子様。（ 7 ） (ページ29)

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私は素直に心配だということを伝えた

A「夢への一直線…確かにそれはここにあるはずなんだけど、何かが怖くて…」

すると秋は「…ぷっ…w」と笑い出した。

A「なんで笑うのさっ」

秋「あの日とはほんっとに違うなぁ～ってwww

A、夢はほんとにここにあるよ。私はここを目指してきたんだ。ステージに立った瞬間掴めるよ。

怖さも不安も心配も、結局は歌に…好きなことに消えちゃうんだ。私達って結局そんな生き物なんだよっ。

…あっ、もう行かなきゃ！後で写真撮ろうね！

あと、どうしてもダメなとき…玄関前のロビー見に行ってみたらいいよ！じゃあお互い頑張ろうね♪」

そう言ってスカートを揺らしながら走っていく秋

後ろ姿も輝いてる。まるで「振り返らないで。そこにはまだ夢はないから」と伝えているように。

しばらくボーッとドアのところで立っているとメイクさんがきてすぐにメイクをしてくださった。

髪の毛も、いつもとは違うちょっと大人びた髪の毛で。

私はすべての用意が終わったので華さんに挨拶をすることに。

スタッフさんに楽屋を教えてもらった。

ｺﾝｺﾝ…

A「華さん、Aです。今日はよろしくお願いします。」

そう言うと相変わらず冷たい感じで「よろしく」と言って携帯をいじり始めた華さん。

私は邪魔しないほうがいいと思い部屋を出ようとしたその時…

華「ねえ、ちょっと」

A「はっ、はいっ…」

華「今日の貴女の演目。楽しみにしてるわ。

それと、ここは皆の夢が集う場所。夢に対する気持ちが前向きじゃないなら…帰ることをオススメしとくわね。」

A「…」

華「昨日も言ったように、ここは皆の夢が集う場所でもあり喰うか喰われるかの場所。…まあ、貴女なら大丈夫そうね。私の助言なんて必要ないかしら」

そう「ふふっ」と笑った華さんは何かが昨日と違った。