#学園 #退学 #簡単な方法

#9話 ページ9

「……なんで毎度毎度貴様と実習時はペアなんだ」





知らんがなわたしが聞きたいよ。
これじゃ逃げられないじゃないか





『まだ学園長はわたしと仙蔵が付き合ってるって思ってんのかね』



「知らん。知りたくもないわ」


『……同感だね』





実習なんて面倒くさい。
学園長なんか禿げてしまえばいい







『もう疲れた。仙蔵おんぶ』



「まだ実習のじの字もやってないだろうが」




……ついでに仙蔵も禿げてしまえばいい






『仙蔵、わたしはどうしようもなく弱くて非力だ』





「ああ、あと救いようのないほどの面倒臭がりだな」



『わたし仙蔵が完っっ璧なの知ってるからさわたしを守ってよ』


「いまどうしようもなく殴りたいのだがどうすればいい」




自分の顔面殴ってればいいと思うそれか文次郎を殴れ





「生憎だが背中には重大な何かを背負っている。諦めろ」





重大な何かってなんだよ、それで酸素とかみんなの期待とか言ったらしばき倒すぞ





『いつもみたいに予備があるって言ってよ仙蔵』



「貴様にやる背中の予備などないわ」








元・マイダーリンがわたしに厳しい

よくよく考えたら二人で行く必要なんかないじゃないか分担しよ。分担

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