#学園 #退学 #簡単な方法

#44話 ページ45

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『あ”ぁぁぁ……』


「いきなりなんだ一応女なんだから溜息を改めろ」






男のお前に言われてもな
女の溜息の見本が欲しい

いや今はそれは重要じゃない。今重要なのは面子だよ


仙蔵は分かる実習は高確率で一緒だから。でもさぁ……








『なんっで綾部居んの?』


「おやまぁ僕が居てはいけませんか」


『居てはいけないことはないけど六年の実習に四年がいちゃ駄目なんじゃないかなって(訳:お子様は帰れよ)』

「大丈夫ですよ学園長先生には話を通してあるので(訳:残念でしたね)」








うっっざぁ……!!なん、何なんこいつ大気圏まで飛ばしてやりたい位うざい

こんな時には逃げちゃおう←






『わたし部屋で…』

「なんだ?」

『い、遺書…』

「ど う し た ?」





逃げるなよ、後輩の目の前で恥を晒すなよという圧が仙蔵の目から出ている怖い。






『いしょ…衣装変えてこようかなって』


「安心しろ。Aは今のままでも別嬪だ」







それもう決まり文句だよね
まぁ乗せられてやるよ

※美人という言葉に弱い








『じゃあこのままで行く』


「……仲良いんですね」


『君の目の毛様体筋仕事してる?』



「何話してるんだ早く行くぞ」








綾部が居なきゃわたしは今頃部屋に居たのに……絶許

んでもって今まで敢えて言わなかったけどさ









『なんであんたら女装してるの。素性知ってるからキモイ以外かけれる言葉がないんだけど』


「来年の誕生日は広辞苑を買ってやる」







それ読んで語彙勉強しろってか
くれてもいいけど貰った瞬間図書室に寄付するからね







「今回の実習内容聞いてないんですかー?」


『聞く気がないからね』






そもそもする気もなかったし







「今回の実習はー隣町の学園長先生の古き友人のお殿様に密書を届けることでーす」


「隣町へ行くための検問所の奴らが検問にとても厳しいという情報を得た」



『そりゃ検問だもん厳しくしないと可笑しいよね』



「その検問所の男達は女には滅法弱いと言う情報をゲットしたのでー僕たちは女装しましたー」



『おいおいその検問所大丈夫か??』









楽したいというお前らの軽い理由だけでわたしの魅力が霞むんだが？？






わたしの努力(何もしてない)も虚しく実習に参加させられた。仙蔵に引き摺られて







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