#学園 #退学 #簡単な方法

#40話 ページ41

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『シナ先生。少しご相談があります』


「補習白紙の件なら聞かないわよ」








今日は若い方のシナ先生だ……

そして完全に見破られているわたしの思考









『では教えてください。何故わたしは補習なのでしょうか』


「逆にあれで補習にならないと思ったのね。凄いわ」


『……シナ先生に褒められちゃったぁ』


「最大限の皮肉なのだけど」











シナ先生がわたしにだけ冷たい。そんな気しかしない

世の中には雑愛というものがあるし愛されてるのかわたし









「そもそも恋文じゃないわ。相手をその気にさせる文じゃないもの」




『この文のアピールポイントを聞いて欲しいです
まず一つ目難しい言葉を並べることで大人を醸し出す
二つ目忍びあいと書くことでわたしの学校(忍術学園)と愛してますと逢いたいとかけてるんです。ちょっとした掛詞ですよ』












わたしの書いた文の意図が分からない人はもう死ぬべき


遊び心溢れるこの文に一体なんの不満があるんだろう












「恋文ってわかる?愛を綴る手紙なのよ?それがどうしたら夜の営みのお誘いになるのかしら」


『シナ先生。これ逢瀬のお誘いですよ』


「……学園長先生私は彼女の語彙が心配です私何処で指導を間違えたのかしら」



『心の底からの嘆き辞めてください泣きますよわたし』









シナ先生に将来を心配させられるわたしって何者……？

きっとわたし将来大物になれる











『シナ先生ぇ……』


「はぁ……じゃあ救済措置よ。Aちゃんバイトしているでしょう?」



『はい』


「社会実習として一般人に紛れ込んでいるか見るわ。あなたはいつも通りにバイトをしなさい」


『シナ先生ぇ〜〜!!』


「抱きつかないでね?もうあなたもいい年した大人なんだから」










シナ先生の愛が欲しい……



補習は無事合格したけど何故か一年生用の"ここから始める語彙力"をシナ先生から貰った解せん




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