#学園 #退学 #簡単な方法

#36話 ページ37

今頃金楽寺大惨事だろうなぁ
わたしには関係ないけれど




『忍術学園無事に帰還ー』


「Aせんぱぁあい……」





なんだこの地を這うようなねっとりした声は



何故わたしのことを知っているんだ。こんな声わたしの知り合いには居ないというのに







「「「Aせんぱぁああい……」」」



『うわ忍たまの学級委員長委員会。てかしっっろ』






これじゃ忍者じゃなくて白装束だよ





「我々学級委員長委員会は綾部喜八郎の罠にかかってしまって先程やっとの思いで抜け出せたのです」


「しかし……予算会議は終わっていました……俺たちのターンは迎えずに!!」



『え、お馬鹿。綾部の罠なんかに引っかからないでよ』






綾部が作った罠ってのに腹立つなぁ

天才と優秀のい組がいながら。その顔とうどん引きちぎってやろうか




『もちろん仕返したんでしょ』



「「「あたりまえです」」」



『ならいいや。手ぬぐい濡らしてくるからちょっとまってて』




情はあるって言ったでしょ

でも本音を言えば恩を売りたい










『拭いてあげる。その姿だと目に余るから』


















──


『はい一年生終わり。次は五年生』



「くぅ……!!A先輩が態々私の顔をっ」


「俺一生の悔いはないよ……」



『そんな接吻を待つような顔をされて言われても……』






10か100で聞かれたら150くらい今引いてる





『てかいつも学級委員長委員会って予算会議出てないじゃん今日に限って珍しい』


「それがですね」



「僕たち学級委員長委員会の顧問は学園長先生なので予算は特別枠なのですが……」



『もういいよ。こんがらがりそうだから早口言葉お疲れ様』


「庄ちゃん……私の台詞を取らないでおくれよ」






ほかの委員会のせいでわたしの財政が悪くなったらどうしてくれんだ


学園長に直接対決してくるか






「どうして先輩僕たちが予算会議にいつも不参加なのを知っていらっしゃるんですか?」


『あれ彦四郎知らないっけ。わたし10分の8の確率で予算会議参加してるよ』






会計側としてね

厳しい長官とその幹部たちと追いかけっこした後厳しい労働を強いられるんだよ

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