#学園 #退学 #簡単な方法

#32話 ページ33

『時間稼ぎかコノヤロウ』


「いや別に時間稼ぎしてる訳ではなかったんですけど。結果オーライです一緒に来てもらいますよ!!」










嗚呼神よ。わたしが何か悪いことをしたのだろうか

むしろいい事しかしてない気がするのだが。その返しがこんな仕打ちはないだろう
恩を仇で返された気分なのだが




『今から道祖神全部破壊してくる』


「この数秒間で何が貴女をそこまで変えたんですか」





『てなわけでわたしそっち行けないから。じゃね』


「あっ！先輩っまた逃走ですか!!」






いつからわたしは犯人になったのだろうか言い方よ


文次郎は一体後輩にどんな指導をしてんだろうね。無駄に鍛錬してそう

















──




『……ここ金楽寺?』






会計委員会と仲悪く鬼ごっこをしていたらいつの間にかこんな所まで来てしまった





『ここ金閣寺じゃないんだよね。名前似てるのに不思議』






まぁ文句も言ってられないしここで休憩させてもらうけど





『はぁ……はぁ………階段きっつ』





こんなに長いと数えてもいられないよ

金楽寺お客様の声があったら絶対階段のこと10枚くらい書く






『ついっったぁ!つかれた
扉を開ければ──っ!?な、なんであんたたちいるの』


「よォAさっきぶりだな。ここに誘い込まれてるのもわからねぇくらいに必死だったみたいだなぁ?」


『……もしかして今回の予算会議の会場は…』


「ああ。ここ金楽寺だ」







さいっ、あくだ……
いつも会計委員会の部屋だったから今回もそうだと思ってた







『どうりで三木ヱ門たちが逃がさない言いつつも全然わたしに間合いを詰めないわけだ』






わたしの退路を塞いでたわけね


女の子に対して全力すぎる
とても卑怯、ああ卑怯









「じゃあ今回の予算会議もよろしくな」

『チッ……』

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