#学園 #退学 #簡単な方法

#31話 ページ32

なんだか外が騒がしい。

人の安眠を邪魔しやがって……
今日はくノ一の授業も何故かないからゆっくり寝れると思ったのにさ



なんでこんなに騒がしいんだ




…………ああ、そうか










『今日は忍たまの予算会議……』






だからくノ一の授業もなかったのか









てかまずいなこのままじゃ確実に捕まる魔の手に





『……逃げよ』


「ほ〜う?この俺から逃げれると思ってんのか」


『……もんじろくん』






そろそろ部屋を変えるべきかな

留三郎と文次郎喧嘩ばっかしてるけど同じことしかしてないよね実は仲良いでしょ






『天井裏全部針山にしようかな』




「しれっと真顔で怖ぇこと言うなよ」


『何しに来たの』


「委員会(予算会議)手伝え」






もんじろくんがスタンバってるってことは会計委員も居るってことだね


気配消して。きもちわりぃ





『今回だけは嫌だ』


「お前のそれは最早合言葉だよな。許さん」


『ならば逃げるのみ』






鳥の子装備。火種装填

導火線異常なし。着火






『サラバニアン』


「っ!?おいAまてっ……ごほっ!げほ!」



















──




完璧すぎるわたしの逃げ方。

今ごろ文次郎は鳥の子の説明に追われてるだろうししばらく来ないだろう








『バイト今日ないしなぁ……ちょっと遠いけど実家に帰る?』






ちょっとどころじゃないね
馬車無いとわたし帰れないね。

もう車の部分いらないから馬だけ貰ってこようかな







「実家になんか帰らせませんよぉ……A先輩は私たち会計委員会のものです」


『……三木ヱ門。それってわたしに対する熱烈な社畜願望って解釈でいい?』




「…………熱烈な愛の告白、ですよ」


『え、キモい。神に誓って無いわ』


「ああもう!!告白じゃないって分かってるのなら態々キモいとか言わないでくださいっ!なんか傷つきます!」






これわたしが悪いの？
明らか三木ヱ門じゃない？？






『ちょっと乗ってやっただけじゃん』


「A先輩の冗談はガチトーンすぎて冗談に聞こえないんですよ!」






失礼なやつだな。これは親からの贈り物(遺伝)なんだぞ


そうこうしてるうちになんか気配が増えてしまったなぁ

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