#学園 #退学 #簡単な方法

#4話 ページ4

『学園長先生山田です。実習の結果報告に来ました』



「……入りなさい」




学園長の庵に来たよ。威圧感なんかにわたしは負けない


わたしだってくのたまなんだ






『こちらをどうぞ……』



「うむ」




学園長、そんなに見なくてもいいよ。だって書いたの仙蔵だからね。抜かりはないはずだもん





「素晴らしい敵陣図じゃ
これは誰が?」


『はい、わたしが書きました』




悪いな仙蔵。評価とご褒美はわたしが貰った





「なんと!見事な敵陣図じゃA!お主をここに行かせて正解じゃったわい」




へへっ、あざーす(ﾆﾔ

ここからが正念場だね。わたし勝利の勲章を盗ってくるよ




『そんなことより学園長。これ、何か知ってます？』



「…………こ、これは!!」



『いい花見スポットを見つけたんです。お望みなら地図もお渡しできますが……』



「何が望みじゃ……」



『そこにある茶菓子、箱ごとください』









︙

いやぁ愉快愉快

無事に茶菓子(箱)ゲットしたわ。よき下僕(仙蔵)に感謝だわ、わたしに敵陣図を持たせたことが間違いだったな




「あ!A先輩!」



「その箱はどうされたんですか?」



「重そうですね。お持ちしましょうか?」



『ううん。大丈夫だよありがとう
これはね、町へ行った時に美味しそうだったからみんな分の買ってきたんだ』



「「「え!!」」」



『くのいち学級のみんなとシナ先生とでお茶会しよ?
ユキちゃん、おシゲちゃん、トモミちゃんみんなを集めてきてくれる?』



「「「はーーい!!」」」




(A先輩ってほんとに可愛くて優しいまさに理想の先輩よね!)


(A先輩が私たちくのたまの先輩で良かったわぁ)


(私もA先輩のようなくのたまになりたいでしゅ)



((わかる〜〜!))







ふっ、ここまで計画通りなことはあっただろうか、何度もあったな流石わたし





先生からは信頼され後輩たちには尊敬の眼差し……あはは！もっとやってこい



わたしのための犠牲なら致し方ない。必要な犠牲だもの




わたしの人生計画表は上々。あとはこのまま退学届けを出してお家に帰りそのまま平穏に暮らそう

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