#学園 #退学 #簡単な方法

#14話 ページ14

「しかしまぁ…………ちんけな部屋だなぁ」



『お前人の部屋に上がり込んで来といていきなり文句かよ喧嘩なら買うよ?』


「すまんすまん、言い方が悪かった

なんせんすな部屋だな」



『てめぇ絶対喧嘩売ってるだろ』








わたしの部屋はハイセンスだよ。あんま煩くしてるとおふとんぶつけんぞ







「まぁまぁカステラ買って来たから許せ」


『…………全部わたしに頂戴ね』









留三郎にカステラ貰って今食べてるけどめっちゃ見られてて食べずらい。そんなに欲しかったんなら自分の分買ってくればいいでしょ







『ねぇ食べずらい』


「お前いつも美味しそうに食べるよなぁ」








買ってきがいがあるわと爽やか笑みをプレゼントされた。



不味いもんでも美味しそうに食べるよ。プライミング効果でお前も同じやつ食べさせるから。不味さで吐いてしまえばいい








『せっかく買ったんだから美味しく食べないと勿体ないでしょ。』


「買ってきたの俺だけどな」



『真顔で食べるより笑って食べた方がより美味しくなるでしょ』


「珍しくいいこと言うな」


『ってにーさんとねーさんが』


「お前の兄貴と姉貴の言葉かよ感動して損したわ」






後に俺も食べるといった留三郎に大きな慈悲で分け与えてやった



一人で食べるより美味しかったことはわたしだけの秘密ってことにしといて









──

『はい、半分』

「お前の半分はミジンコだな。小さい方渡してくるなよ性格悪ぃな。かせ俺が分ける」


『ミジンコなめんなよ。微生物なめんなよ』

「どこにキレてんだよ」

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