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貴方side
「おい、太宰!」
ズカズカと1人先を進む独歩くん。
「あァ、遅かったね。虎は捉えたよ」
「じゃあ、そいつが…」
「そう。彼は虎の異能力者だ。変身してる時の記憶は無かったみたいだけど」
「次からは事前に連絡しろ。肝が冷えたぞ」
「事前に連絡してたじゃないか!ね、A」
『要点が抜けてる。これじゃあこれっぽっちも伝わらない!次からしっかり要点も書いてよね』
全く悪びれる様子が無いんだから。
本人は悪いと思ってやって無いんだろうけど。
「まったく。お前のせいで非番の奴ら迄駆り出す始末だ。後で皆に酒でも奢ってやれ」
「なンだ、怪我人は無しかい?つまんないねェ」
与謝野晶子━━━━能力名「君死給勿」
「はっはっは、中々やるようになったじゃないか太宰。ま、僕には到底及ばないけど」
江戸川乱歩━━━━能力名「超推理」
「でもその人どうするんです?自覚は無かった訳でしょう?」
宮沢賢治━━━━━能力名「雨ニモマケズ」
『どうするって、軍警に引き渡すんじゃないの?』
永井A━━━━能力名「氷輪」
「そうだぞ太宰。此奴は一応区の災害指定猛獣だ」
国木田独歩━━━能力名「独歩吟客」
「ふふ…実はもう決めてある」
太宰治━━━━━能力名「人間失格」
「うちの社員にする!」
「おー!」
「何それ…」
『意味わかんない』
「矢っ張り莫迦だな、太宰は」
「はぁぁあ!??!?何の権限があって貴様が!!」
怪奇ひしめくこの街は、
変人揃いの探偵社。
これより始まる怪奇譚。
これが先触れ、
前、兆し。
「起きろ少年!!!」
「ん、あれ…僕は…」
「敦くん、変身中の記憶はなしかい?」
「………何のことです?」
「あ、でもまだ右手に残ってる」
振らりと持ち上がった右手。
何が起こったのか分からないと云うように彼は数回右手を動かした後
「えぇぇぇぇぇ!!何、何、何、何これ!?何これ!?何これ!?何これ!?何これ!?ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ!!!」
中島敦━━━━━能力名「月下獸」
絶叫した。
「中島敦!!」
ビクッと敦くんの肩が震える
「今日から君は私たちの仲間になる」
「え…?」
「今日から君は、探偵社の一員だ」
「おぉ…………………
………………………………はい?」
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オキくん - この作品サイッコー!乱歩さんかっこかわいすぎる!これからも頑張って下さい! (2019年10月12日 17時) (レス) id: 5d04af8ab7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し丸33号 - 尚さん» うがががが私も好きですぅぅぅぅ乱歩さんのキャラ崩壊しない様に(もうしてる)頑張ります(;▽;)(;▽;)ありがとうございます!!! (2019年7月2日 1時) (レス) id: 5f76d6b454 (このIDを非表示/違反報告)
名無し丸33号 - natu2525さん» もう一個あったんですね(;▽;)(;▽;)ありがとうございますううう!!(何ヶ月ぶり) (2019年7月2日 1時) (レス) id: 5f76d6b454 (このIDを非表示/違反報告)
尚(プロフ) - ァァァァァ乱歩さんがァァァァァ(語彙力の消失)好きです!更新頑張ってください! (2019年6月7日 23時) (レス) id: ee472e7980 (このIDを非表示/違反報告)
natu2525(プロフ) - 淳じゃなくて、【敦】ですよー! (2019年6月1日 18時) (レス) id: 998ef4aa34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し丸33号 | 作成日時:2019年4月11日 13時