風邪薬で風邪が治りづらくなるって本当…? 前編 ページ26
「さー、今日も裏々の時間だz…」
『けほっ…!ぅ、ごほ…っ』(咳き込む)
「…語り部さぁん…?」(きょとん)
『けほ…、あ、いえ…平気ですよ、申し訳ございません』(にへ)
「……」(額に手を当てる)
『あぅ…つめたっ』(ぞわ)
「よく分からんが熱い」(真顔)
『貴方手が冷たすぎでは…げほ…っ』(ちょっと涙目)
「冷え性だから。
…ま、ちょっとした風邪だろ。疲れもあるだろうな、お前の生活おかしいし。毎日睡眠時間ほぼなしとか」
『あー…なんとなくそんな気はしていたんですがね…。
でも問題ありません、少々喉と頭に痛みがあって目眩がするだけですから』(苦笑い)
「それ大丈夫じゃなくね…?分かってたなら薬でも飲んで来いよ」(ため息)
『「風邪薬は逆に風邪の治りを遅くしてしまう」ってご存知ですか…?』(首かしげ)
「は…?薬なのに…?」
『ごほっ…。ええ、そうですよ』
「…なんで」
『風邪薬は「症状を緩和する」のであって、「風邪を根本的に治す」ものではありませんから…』
「それでも症状軽くなるんだろ、痩せ我慢しないで薬飲めよ」
『薬によって熱を無理矢理下げたり、咳を止めてしまうと、けほっ…ウィルスにとって有利に働いてしまうんですよ』
「あー…発熱はウィルスを苦しめる為にわざと体が体温あげてるんだっけ。咳や鼻水はウィルスやウィルスの死骸を体から追い出す為…だとか。
まーそれを無理に止めたら、確かに風邪治りづらいのか」
『ええ。ですから、症状がよほど重くなかったり、自宅でゆっくり休める時は薬は飲まない方がいいですかね…』
「大事な試験や仕事があるのに風邪引いた、でも休めない。って時とか、咳が酷すぎて寝れない。って時に飲むといいんだな」
『そうですね…。でも副作用もありますから、仕事や試験の前に飲んでしまうと、少し困った事になってしまうかもです』
「副作用…?あ、眠くなったり…?」
『んっと…実はそれ、意図的に眠くなる成分が配合されてるんですよ』
「いい迷惑だな……?」(首かしげ)
『調子が悪い時は寝て早く治しましょう。って事です。
仕事や試験の時に眠くなってしまうのは大変ですよね、まぁ眠くならない薬もありますが。こほっ…!』
「へ〜…」
『風邪薬に入ってる成分には、閃きや記憶力を低下させてしまう成分もありますし。薬を飲んだ後は、一時的とはいえ頭が働きにくい状態になってしまうようです。
なので僕は薬を飲まなかったんですよ』
「それが副作用か。ふーん…」
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作者名:黒夜 緑 | 作成日時:2018年8月22日 1時